あけぼの

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旅は、人生は、問題解決の総和:感傷旅行の成り行き~メキシコ~完

2013-07-24 13:22:51 | アート・文化

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レフォルマ通りの独立記念塔    15年前と変わらず車渋滞の繁華街、ソナロッサ地区。だが車は新しくなった。
翌朝、レフォルマ通りで独立記念塔を見てから当時一人で散歩し、道端で蠍(さそり)入り琥珀を買ったりした懐かしいインスルヘンテス通りへ。繁華街ソナロッサをブラつき、人懐こい地元の人とお喋りを楽しみながら中央広場、ソカロまで足を伸ばした。メルカド(市場)も再訪、かつてスカートやショールを買った店があった!皺だらけになっていたおばちゃんとハグしあい、昼食は懐かしの寿司店、富士で。最後の日、空港で余ったペソを使い切ろうと果物屋の前をうろついていたら温顔の紳士が「May I help you?」。店内の女性に何か聞き、「私に10ペソ出させてください。気にされる金額じゃないですよ」と我々の所持金に上乗せし、豪華な盛り合わせフルーツを手渡した。アエロメヒコのパイロットさんは「家はカンクン、妻は泳いで私を待ってます。今度メキシコに来たら我が家に泊まってください。私の一族は男は皆操縦士に、女は医者になりました!」。若いパイロットさんの友好でメキシコの感傷旅行はハッピーエンド!

人生は問題解決、泣き笑い

 42歳でバック・パックの一人旅を始めた。事始めはインド、この旅で突発事件の洗礼を受けた。エジプト航空がボンベイ(今のムンバイ)で降ろすべきバッゲージをエジプトまで持って行ってしまい、ハンドバッグ1つでインド中12日間歩いた。チャオプラヤ川の濁流の真ん中で舟を揺さぶられ「金を出せ!」と脅された事件、ギザのピラミッドの裏手の無人砂漠で「金を出さねばここに置いて帰るぞ!」事件もあった。旅=人生。そのこころは「問題解決の総和」である。騙されたり命の危機にさらされたりは筆者の初期の旅では日常茶飯だった。嫌な体験は大抵忘れたが楽しい思い出はしっかり記憶のスクリーンに刻まれている。筆者はマイナス体験をプラスに生かすポジティヴ思考で生きて来た。今回の日本、メキシコ間では短期間に問題の波状攻撃を受けたが、終わり良ければ全てよし!完(彩の渦輪)