あけぼの

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噛むほどに味がでるノルウェイ 完

2009-03-13 03:26:42 | アート・文化

ノルウェイの青年、マーチンとスベンにヴェネズエラで会ったのがきっかけでノルウェーに来た。マーチンは医者の卵、スベンは新聞記者、二人とも演奏者という趣味を持ち、CDさえ作って音楽を楽しむ仲間だ。彼らの裕福な暮らしぶりを見て高福祉社会の担い手てであることがよくわかった。マーチンは自家用ボートでの釣りに招待してくれ、夜は心をこめた手作り料理でもてなしてくれた。スヴェンにはノルウェイの政策について勉強させて頂いた。

 一時期この社会も税金と福祉のバランスが悪く、危機に見舞われたが、石油エネルギーの開発や漁業資源の輸出で好景気を快復している。人口500万に高福祉政策が調和しだしたのだろう。厳寒の冬季は森と湖と白夜の環境、夏季は短く太陽が乏しいというノルウェイ。人間の住める条件が極めて厳しい中で暮らすノルウェイの人々を思うとき、環境を克服した生活と心の内部にある鬱積した感情を気高い芸術として残した国民性を世界の国々や後世へのモデルとして素直に感動したく思う。自悠人