私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
CALENDAR
2024年11月
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
前月
翌月
ENTRY ARCHIVE
2013年09月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年09月
2012年08月
2012年07月
2012年06月
2012年05月
2012年04月
2012年03月
2012年02月
2012年01月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年09月
2011年08月
2011年07月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年02月
2011年01月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年09月
2010年08月
2010年07月
2010年06月
2010年05月
2010年04月
2010年03月
2010年02月
2010年01月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
RECENT ENTRY
バッハのフラウト・トラヴェルソのためのソナタを、オーボエへの編曲で聴く
アルビノーニの協奏曲集作品9をオリジナル編成で聴く
モーツアルトの交響曲第32番、第35番「ハフナー」と第36番「リンツ」をオリジナル編成で聴く
バッハの作とされていたトリオソナタ4曲を聴く
テレマンの「食卓の音楽」をオリジナル編成で聴く
ブラームスの交響曲第3番と第4番をオリジナル編成で聴く
バッハの「ミサ 1733」を聴く、残念ながらオリジナル編成とは言えないが・・・
ジャン=バティスト・リュリのルイXIV世の宮廷のための音楽を聴く
ショパンの24の前奏曲を1848年のプレイエル・ピアノで聴く
バッハの世俗カンタータ「緩やかに、戯れる波よ(Schleicht, spielende Wellen)」(BWV 206)を聴く
RECENT COMMENT
ogawa_j/
ハイドンの「トランペット協奏曲」をオリジナル編成で聴く
Unknown/
ハイドンの「トランペット協奏曲」をオリジナル編成で聴く
しん/
1610年エザイアス・コムペニウス製作のオルガンで聴くルネサンス、初期バロックの宮廷音楽と舞曲
ogawa_j/
1610年エザイアス・コムペニウス製作のオルガンで聴くルネサンス、初期バロックの宮廷音楽と舞曲
しん/
1610年エザイアス・コムペニウス製作のオルガンで聴くルネサンス、初期バロックの宮廷音楽と舞曲
ogawa_j/
ベートーフェンの「クロイツァー・ソナタ」他をヴィクトリア・ムローヴァの演奏で聴く
aeternitas/
ベートーフェンの「クロイツァー・ソナタ」他をヴィクトリア・ムローヴァの演奏で聴く
ogawa_j/
橋本絹代著、「やわらかなバッハ」について
ogawa_j/
橋本絹代著、「やわらかなバッハ」について
陰陽/
橋本絹代著、「やわらかなバッハ」について
RECENT TRACKBACK
CATEGORY
近代・現代音楽
(1)
はじめに
(1)
オリジナル楽器を聴こう
(21)
J. S. バッハ
(104)
バロック音楽(バッハ以外)
(89)
中世、ルネサンスの音楽
(33)
17ー18世紀イギリスの音楽
(9)
古典派、ロマン派の音楽
(68)
理屈っぽい話
(17)
余談
(7)
BOOKMARK
湘南のバッハ研究室 - ウェブサイト
バッハの生涯や作品研究論文発表の場。バッハにゆかりの地を紹介するアルバムや、バッハ関連のウェブサイト、ブログへのリンク集も。
一日一バッハ
毎日バッハの曲一曲のCDを紹介するサイト。
ヘンデルと(戦慄の右脳改革)音楽箱
The Art of Bach
ミーントーン大好き!~音程は自分で作ろう~
ねむり猫のバッハ日記
suzurannさんによるバッハの作品のCDを紹介するブログ。
ブログ村クラシック音楽鑑賞サイト
クラシック音楽鑑賞のブログ一覧
goo
最初はgoo
MY PROFILE
goo ID
ogawa_j
性別
都道府県
自己紹介
SEARCH
このブログ内で
ウェブ全て
URLをメールで送信する
(for PC & MOBILE)
シューベルトの「楽興の時」をフォルテピアノの演奏で聴く
古典派、ロマン派の音楽
/
2010-07-10 11:06:56
Schubert: 6 Moments musicaux D 780, 3 Klavierstücke D 946
Virgin 7 24356 11612 2
演奏:Melvyn Tan (fortepiano)
高齢の読者の中には記憶している人もあるだろうが、NHKラジオで毎日曜日の朝放送されていた(今も放送されている)「音楽の泉」という番組の始めに用いられていた曲が、シューベルトの「楽興の時」第3曲ヘ短調であった(現在も同じ)。筆者が記憶しているのは、堀内敬三が解説を行っていた頃(1949年から1959年)のことである。現在でもこの曲を聴くと、どうしても「音楽の泉」とつながってしまう。その当時は確か、室内楽編曲で演奏されていたと記憶している。
「楽興の時(Moments musicaux)」(D 780)は、フランツ・シューベルトの1728年に出版された6曲からなるピアノ曲集である。曲は変化に富んでおり、テンポも速い曲やゆったりした曲がある。第3番ヘ短調が最も良く知られており、「ロシア風歌曲(Air Russe)」という名で呼ばれることもある。ABA形式の第4番嬰ハ短調のA部は、バッハの「巧みに調律された鍵盤楽器のための前奏曲とフーガ」第1巻の第2番ヘ短調の前奏曲との関連が指摘されている。この曲が作曲された1823年から1727年には、シューベルトは、バッハのこの曲集を研究していたことが知られている。「楽興の時」は、技術的にはそれほど難しくはないが、初期ロマン派の特徴を備えたピアノのための小品として高く評価されており、「さすらい人幻想曲(Wanderer-Fantasie)」(D 760)や8曲の「即興曲(Impromptus)」(D 899, D 935)と並んで、シューベルトの最も良く知られたピアノ曲である。
「3つのピアノ曲(3 Klavierstücke)」(D 946)は、シューベルトの死の年1728年に作曲されたが、生前に出版されることなく、1868年にブラームスによって出版された。第1曲変ホ短調は、イタリア、ナポリの舞曲タランテラ風の主題を持っている。シューベルトは変イ長調の間奏部を削除しようと考えていたようだが、ブラームスは原作を尊重してそのまま出版した。第2曲変ホ長調は、穏やかで平易な楽想の曲である。第3曲ハ長調は、ポーランドのマズルカ風の活発な曲である。
今回紹介するCDには、上のシューベルトの作品に加えて、ベートーフェンの「6つの変奏曲」(作品34)、「エリーゼのために(Bagatelle “Für Elise”)」(WoO 59)、「アンダンテ・ファヴォリ(Andante favori)」(WoO 57)及び「アレグレット(Allegretto [Bagatelle])」(WoO 53)も収録されている。
「6つの変奏曲」は、ベートーフェンのオリジナルの主題によるもので、1802年に教え子であったバルバラ・オデスカルキ侯妃(Fürstin Barbara Odescalchi)に献呈された。この オデスカルキ侯妃には、ほかにピアノソナタ第4番ホ長調(作品7)とピアノ協奏曲第1番ハ長調(作品15)も献呈している。
「エリーゼのために」は、ベートーフェンが1810年4月27日に、教え子であったテレーゼ・フォン・マルファッティに捧げた曲であったが、ベートーフェンの生涯を著したルートヴィヒ・ノールがこの曲の自筆譜を所有していて、それを出版した際に誤って名前を「エリーゼ」と読んだためにこの名が付いたといわれているが、最近これに対しては、異論が出ている。「エリーゼのために」は、ベートーフェンの曲の中でも、知らない人がいないぐらい良く聴かれる曲である。
「アンダンテ・ファヴォリ」は、もともとピアノソナタ第21番ハ長調(作品53)「ヴァルトシュタイン」の緩徐楽章として作曲されたが、このソナタの両端楽章と合わないため、単独の曲となった。作曲はソナタと同じ1803年である。「アレグレットハ短調」は、1796年頃に作曲された小曲である。
演奏しているのは、すでに「
ベートーフェンのピアノ協奏曲第3番と第4番をフォルテピアノとオリジナル編成のオーケストラで聴く
」で紹介した、1956年シンガポール生まれのメルヴィン・タン(Melvyn Tan)である。タンはEMIとの専属契約のもとに、ベートーフェンのピアノソナタと協奏曲の全曲など多くの録音を行った。タンが演奏しているフォルテピアノは、1814年にヴィーンのナネッテ・シュトライヒャーの工房が制作したものを、1983年にデレク・アドラムが製作した複製楽器である。シュトライヒャーのフォルテピアノは、一部の部品を除いてすべて木製で、細い弦と小形のハンマー、それといわゆるヴィーン・アクションを備え、この複製はFF - f4の6オクターヴの楽器である。打楽器的な力強さよりも、繊細な響きを特長としている。
なおこの録音は、現在シューベルトの8曲の即興曲とともに2枚組のCDとして(番号0724356223325)発売されているが、現在は入手が難しいかも知れない。
発売元:
EMI Classics
Virgin 0724356223325
クラシック音楽鑑賞をテーマとするブログを、ランキング形式で紹介するサイト。
興味ある人はこのアイコンをクリックしてください。
「音楽広場」という音楽関係のブログのランキングサイトへのリンクです。興味のある方は、このアイコンをクリックして下さい。
コメント (
0
)
|
Trackback ( 0 )
«
バッハの1台の...
クルムホルン...
»
コメント
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
名前
タイトル
URL
コメント
※絵文字はjavascriptが有効な環境でのみご利用いただけます。
▼ 絵文字を表示
携帯絵文字
リスト1
リスト2
リスト3
リスト4
リスト5
ユーザー作品
▲ 閉じる
コメント利用規約
に同意の上コメント投稿を行ってください。
コメント利用規約に同意する
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。
goo ブログ
編集画面にログイン
ブログの作成・編集
gooおすすめリンク
おすすめブログ
【コメント募集中】本や雑誌の購入は書店派?ネット派?
@goo_blog
【お知らせ】
ブログを読むだけ。毎月の訪問日数に応じてポイント進呈
【コメント募集中】本や雑誌の購入は書店派?ネット派?
gooブロガーの今日のひとこと
訪問者数に応じてdポイント最大1,000pt当たる!