私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



バッハは、息子のヴィルヘルム・フリーデマン・バッハやカール・フィリップ・エマーヌエル・バッハ、そして次第に増えてくる弟子達の教育のために、1710年代後半から、様々な曲を書いてきた。そのひとつが「巧みに調律された鍵盤楽器のための前奏曲とフーガ」第1巻(BWV 846 - 869)で、その自筆譜は1722年に作製された。それからおよそ20年後に、バッハは新たに同じ構想の「巧みに調律された鍵盤楽器のための前奏曲とフーガ」第2巻(BWV 870 - 893)を完成させた。この第2巻も、第1巻同様、弟子達の教育を目的としており、多くの筆写譜が残されている。今回は、この作品を第1巻同様ブランディーヌ・ヴェルレの演奏による2枚組のCDで紹介する。 . . . 本文を読む

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