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小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内の海岸線には西湘バイバスの護岸や堤防が築かれていて、その多くが戦後の高度成長時代に建設された。早川海岸の堤防は戦後まもなくの1950年から4ヵ年計画で建設され、完成から60年が経過している。先日、その堤防を撮影に出かけた。小田原市早川の早川海岸の堤防。堤防の上は国道135号で車が行き交っている。1950年から始まった建設工事では600mの区間に堤防がつくられ1954年の9月2日に完工した。早川海岸にはもともと石垣の堤防があったが1949年のキティ台風の際の荒波により石垣が崩れるなどの被害が発生。鉄筋コンクリート製の堤防が整備されることになった。早川海岸の堤防の一部は石垣を補修した部分もあるので、その部分は昭和24年以前に築かれた堤防のようだ。完成から60年以上が経過しているので、堤防の所々では表面が剥落していて鉄筋や中の玉石が露出している。堤防の前には新港が整備されたので波が打ち寄せることは希にしかなさそうだが、耐震性は大丈夫なのだろうか。早川海岸の堤防は高さ4m50cm。厚みは上部が50cm、下部は1m80cm。小田原港湾事務所が主体となり約1,800万円の工費と4年の歳月をかけて完成した。60年以上が経過してずいぶんと経年を感じさせる堤防の前に、あと数年もすると道の駅のような商業施設が整備される予定になっている。新たな商業施設が完成したら古い堤防との対比する風景を撮影に訪れたい。

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