長篠落武者日記

長篠の落武者となった城オタクによるブログです。

名古屋城本丸御殿 一般公開開始

2013年05月29日 | 
名古屋城本丸御殿を見てきました。

娘を幼稚園に送り、その後息子を連れて名古屋城へ向かう。
息子は抱っこ紐で拘束。歩いている振動が気持ちよいのか寝てしまいました。

で、雨が降っていたせいか、はたまた水曜日だからか、はたまた朝の9時台だからか。
様々な要因があったためか、そんなに人はいない感じ。


※雨が降っていたため、一般公開の客待ちようにテントが張ってありました。助かる。

で、もらったのはピンクの札。


そうこうしているうちに、結構人が集まってくる。


で、いよいよ9時50分頃から動き出す。この頃には小雨になってました。


寝ている息子を抱っこ紐で縛りながら本丸御殿車寄を通り過ぎる。

いい感じです。

いよいよ、入館。
出入り口は先の写真の車寄からではなく、その奥にあるところからとなります。


檜の良い香りが漂っており、いい感じです。初代の義直もええ香り、と、思ったことでしょう。


今回公開されているのは第1期工事分なので、表書院と車寄せを中心にしたゾーン。
下の写真で黄色い部分です。


いよいよ中に進みます。


最初にお出迎えするのは、重要文化財の玄関一の間の障壁画。
名古屋市長が本物を公開することに拘っており、保存か展示かで揉めている奴です。

豹が虎のメスだと思われていたので、子どもを舐めているのが豹で描かれています。かわい。


気になったのが「展示品を守るためにフラッシュを炊かないでください」と再三再四注意されているにもかかわらず、フラッシュ炊く不注意な人がいること。中には注意を聞いていないのか、フラッシュ撮影を続けている人もいました。最初の頃はスタッフも慣れていないのか注意をしないので、かなりのフラッシュが。途中から警備の方が厳しく注意しだしたので収まりましたが、こういう人達がいる状況で現物展示をしつづける、というのが良いのか悪いのか。撮影禁止ゾーンにすればいいのかもしれませんけどね。

その後、再現された中を見ましたが想像以上に立派でした。
檜の香り、高い天井、金襴豪華な障壁画。


正直、圧倒されます。

上の障壁画は最初に本物が展示されていた奴です。
個人的には復元品でも十分。むしろキンピカな分だけ復元の方が立派に見えてしまうのは、素人の悲しさか。笑。


障壁画を見ていると、かわいい物好きな息子が「お。」「お。」と指差して反応している。

試しに抱っこをやめて床におろして見ました。

やはり子どもながらに金色と言うわかりやすい豪華さ、当時の曲線の多い、どちらかというとねまっこい感じすらある日本画に反応していたようです。

それに新品の檜の床は歩きやすいようで、ご満悦な感じ。

表書院に移動。三之間を見ると、ところどころに、とんでもなくかわいい意匠があるので、見逃せません。




さらに一之間方面へ移動すると、豪華さに圧倒されます。

天井もこんな細かく。良い仕事。


こんなにキンキラキンの中身だとは想像していませんでした。
やはり戦国時代の余韻が覚めやらぬ時代。侘び寂びとは違う、わかりやすい豪華さです。
今で言えば成金趣味なのかもしれません。
こんな取っ手まで。


しかし、和風建築の中、特に本日は雨で薄暗かったのですが、暗闇の中の金色(こんじき)というものは、陰影が妖しく漂う空間となって、成金趣味的というか豪華だけではない、何か威厳を醸し出している感があります。檜の香りとあいまって、建物全体を感じるという行為は写真や絵、障壁画だけの展示だけとは違う、迫力があります。
そういう意味で、やはり当時の技法にできる限り忠実に再現された建物というものは、価値があるのではないでしょうか。

そして、当時のものを嵌め込んで展示するのも良いでしょうけど、現代の人達が当時の絵師達に挑戦する気概で作られた展示用模写品は、この建物の新しい歴史を飾るに、十分に相応しいものだと思えます。

そんなことを思いながら、檜の香りに癒されて本丸御殿を後にしました。


※ご満悦の息子。多分、現時点で本丸御殿来訪者最年少記録保持者。

まぁ、なんだかんだ言うより見た方がいい、百聞は一見にしかず、ということわざどおりでした。

名古屋に寄られた際、わざわざ立ち寄ってでも見る価値はあると思います。

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2013-05-29 15:47:33
すごいですね=
ふすまの写真、金色のせいかオーラを放ったような感じで見えてますよ。
きっと、昔の人も、ええ香り=まぶすぃ=と思ったでしょうね。
6月末まで名古屋城のご近所さんですし、、、いっとこうかな。
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Unknown (ジャンド)
2013-05-29 18:00:54
「本丸御殿は、日本建築史・絵画史・工芸史上、最も豪壮華麗といわれる安土桃山から江戸期にかけて造営された近世城郭御殿の最高傑作」ということらしいので、キラキラ感満載ですね。
障壁画は建物が新しいので、復元の方が見栄えがよく合っていると思います。
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キラキラ感! (うらにわ)
2013-05-29 19:24:30
キラキラ感満載!まさにそのとおり。
燃えていなければ、日本最強の城、日本最大の城として日本の城の最高峰として君臨していたはずだけに残念でなりません。
が、復元でも見ることができるだけでも幸せかと。やっぱり復元には復元品があってるとの論には賛成です。
ぜひ行っとくべきかと。
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