入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「夏」(29)

2023年07月08日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 曇天、つい先程まで雨混じりのかなり強い風が吹いて、樹々が大きく揺れていた。今は風は止んだようで静かだ。刈ったばかりの草を片付けに第3牧区へ行ったら、群を作らない鹿が勝手放題、放牧地ばかりか林の中にもいて驚いた。その中には雄鹿もいた。
 雄鹿の角はまだ成長過程ながらかなり伸びていて、その赤銅色をした不気味な角の旺盛な発達力を、中国人は古くから精力の象徴と見た。生え出した10数センチの袋角(フクロヅノ)を、彼の国においては「鹿茸(ロクジョウ)」と呼んで、精力剤として用いたようだ。
 
 こんな天気だから、予約の取り消しもあって来訪者はいない。雨はこの程度なら外の作業もできないわけではないから、作ったばかりの道標を持って出掛けようかと思案している。
 ただしそうなると欲が出てきて、あれもしたい、これもしたいということにもなりかねない。特に、雨で土が緩んでいる時に、山道の整備でやっておきたいことが幾つかある。
 誤解されては困るが、勤勉、仕事好きだと吹聴しているつもりはない。それに仕事が好きだとは間違えても言えない。今考えていることは、牧場の外であくまで自主判断でする作業だから、仕事とは言えないだろう。
 
 昨日は七夕、織姫と彦星は1年振りの逢瀬を愉しめただろうか。下から、子供たちの七夕祭りに使いたいから、わが家の黒竹を切ってもいいかと聞いてきた。もちろん了解した。
 確か昨年も言ったと思うが、旧暦の7月7日の日付をそのまま新暦に当てた現行の七夕まつりは、もっと美しい星空が期待できるころに変えた方がいいと呟いた記憶がある。新暦では大体8月の中旬に相当するようだが、その方が祭の趣旨にも合ってはいないか。
 まあ、地球が土砂降りでも、遥か天空での物語、織姫であること座のベガと彦星であるわし座のアルタイルは、白鳥座のデネブの羽に助けられて久々の出会いができたことだろう。めでたし。

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 本日はこの辺で。


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