入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「夏」(40)

2023年07月24日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 
 牧区を縮小するため支柱を打ち込み、有刺鉄線を張り、不足した部分は電気牧柵で補うということをして新たな第2牧区を作った。今度は第5牧区の森の中(きょうの写真)に、今月29日に行われるピアノのコンサート会場を作るため草刈りをしている。
 草刈りの歯は切れなくなれば新品に替え、もう替え歯がないので今は切れなくなった最初の歯をもう一度使っている。本業は草刈りかというほど、連日のようにしている。
 
 今週は週末のコンサートに加え、東部支所の職員の農業研修、撮影、別の新たなその下見などが立て続く。納金の為、支所にも下らなければならない。
 もちろん、牛たちの相手もするが、第1牧区の和牛は相変わらず一群のままで、給塩のため呼びに行けば群ごと付いてくる。どうも勘違いをしているらしく、迎えに行くまでは動かないで待っている。クク。
 第4の乳牛は案の定バラけた。大半は餌を求めて小入笠の上の方に居場所を移している。ホルスは暑さに弱い、上の方が風も吹くし涼しいからだろう。
 
 先日の雷雨でやられたのは電話だけだと思っていたら2台ある電気牧柵の送電機の1台も被害を受けていた。ゴロゴロ鳴っているうちはまだいいが、その音がさらに大きくなり割れるような音に代わると要注意となる。
 幸い、こっちの方はヒューズが2個切れただけで済んだ。
 
  親しい仲間に土曜日はつい泣きを入れたが、今はそうでもない。爽やかな風に吹かれて牧の夕暮れをいい気分で迎えるためだと考え、言い聞かせている。実際、そのわずかな時間の平安、満足を得るために働いているようなもので、困難な登攀の後の終了点で味わう思いと似ているような気がする。
 今頃になって気付くのも何だが、きっと、山はそれなりに心身を鍛錬してくれたということだろう。感謝。
 それ以上に、東京から、里から、手伝いに行くと言ってくれた友人諸氏には、まさに干天の慈雨のような有難さを感じ、泣いた。

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 本日はこの辺で。
 
コメント
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