入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「夏」(25)

2023年07月03日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 
 先週の土曜日、富士山が山開きしたらしい。天気はあまり良くなかったようだが、多くの登山者が出掛けたと報じていた。
「弾丸登山」などと言って、途中の小屋で1泊せず、一気に登る登山はよろしくないということから、山小屋は大変混雑したらしい。誰がこんなことを言い出したのか知らないが、これについてもいろいろな考えや意見がある。年齢、体力、経験、いろいろと条件は違うから、一概には決めつけられないだろう。
 みんなが行くところへは行って見たい、しかしそのくせ、自分だけしか知らない場所へも行って見たい、という気持ちもあるのだから厄介だ。

 囲いの中の乳牛たちの居場所が、国有林の際のフェンス寄りに移動した。あの辺りは比較的平坦で、捕獲された鹿の場合も同じようにあの場所に身を隠そうとすることが多い。
 この部屋から眺めるその景色は窓枠や電柱、電線などが邪魔をして、写真で撮るには不向きでも、人間の目はそういう不要な物を意識しないよう都合よくできている。だから、眺める分にはこの場所が一番だと思っている。
 
 大分牧草があの牛たちの体内に消化され少なくなってきた。いや、まだ量的にははそれなりにあるのだが、生意気にもあいつらは、あまり生育した草は食べないし、柔らかい穂先しか食べない。
 明るくなれば草を食み、暗くなるまで食べ続ける。その間にああやって草の上に横になる反芻の時間はあるが、あれも休憩と言うよりか、食べることと同じく仕事だろう。そうでなければ身を保つことはできず、死ぬしかない。
 そういう家畜の不憫な運命がこの「長閑」な眺めの中にはある。きょうも鳴き声が朝から絶えない、あのカラスどもの方がまだマシだろうか。

 青空が拡がってきた。気温は体感とは違い22度もある。草刈りの仕事が待っている。

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 本日はこの辺で。
 



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