入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(43)

2022年05月01日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 午前6時気温2度。大型連休で行楽地は賑わっているようだが、ここは3組の来訪者だけで静かだ。今朝は霧がすぐ近くまで降りてきて、権兵衛山や、ここよりわずかに高い周囲の森や林は白い闇の中に隠れてしまっている。
 そんな中、季節だけは進んでいて、待望の山桜は牧場のあちこちで清楚な花を咲かせ始めた。白樺の鋭い枝先は芽吹き出した新芽で遠くからは無数の枝が緑色に見え、落葉松やコナシの木々も遅い春の到来を感知して新緑の衣装に着替えつつあるのが分かる。
 いつの季節よりかも、今が一番いい。晴れていようと、曇っていようと、雨の日でも、どこへ行っても、何を見ても、誕生したばかりの生気、自然の活力が溢れている。
 三日前にここへ来る途中では、杖突峠に至る藤沢の谷はすでに両側の山は大いに笑っていた。それから山室の谷に入れば少しづつ季節は逆行するものの、里の自然を追いかけるように山桜が咲き、ヤマブキやツツジの花が清流の両岸を、あるいは人のいなくなった集落を飾っていた。

 上に暮らして三日があっという間に過ぎ、驚く。ただ気忙しく暮らしたというだけで、もう何をしていたのか思い返してみても覚束ない。それでも昨日のことならまだ覚えている。近くの作業道の水切りを直し、アラスカの森の長いこと使ってなかった林道の草刈りと倒木の処理を行った。10時からは撮影の打ち合わせをして、それが終わったと思ったら軽トラの前輪がパンクして、なぜかいくら探してもナット回しが見付からず、やむなく撮影関係者の車で富士見まで工具を買いに下り、予定外の時間を使って車のタイヤ交換をした。それを済ませてから再びアラスカの森に入り草刈りをし、1本の倒木を3本に切り分けて近くの流れに丸太橋を架けたりと、それなりに働いた。
 
 充分な支度をしてないまま山の暮らしを始めたため、この三日間のうち普段は食べないインスタントラーメン1食が一昨日、昨日は出来合いの酢豚とご飯1食、きょうは何も食べていない。その他には貰い物の「備食カンパン」とレーズン、チョコレート、まさしく山の食事、というのかさながら避難者の食事のようだ。ただ、カロリーが高い(?)ビールはしっかり荷揚げしてある。
 きょうはパンクしたタイヤを持って里に下り、今度は美味い物をたくさん携えてまた戻ってくるので、姉上はご心配なきよう。

 Mさん、有益な助言有難う。PCに詳しい人に聞いてみます。M田さんはこっちに来ているのですか。きょうは雨でも、明日からはしばらく良い天気になりそうです。
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 本日はこの辺で
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