入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(52)

2022年05月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 幾つかの予定を忘れたり、混乱しないようノートに記しておく。そしてまだ先のことだと思っていれば、忽ちのうちにその日が来てしまう。この調子で日が経っていけば、入牧の日どころかあの日もすぐ来てしまうだろうと、少し焦りを感じている。
 昨日も、撮影が行われている間に、第2牧区の急な斜面で以前に伐り倒しておいた落葉松を整備したり、牛の足を傷めないよう根株を抜根したり切ったりの作業を繰り返し、昨日の歩数は1万歩に及んだ。ついでに言えば、今週の平均歩行距離は5,7キロだとか。
 確かにTKJ君が言ったように頭がおかしくなければこの年齢で、あんな場所を上ったり下りたりしないかも知れない。それでも、しばらくの間牛を出さなかったこの牧区はかなりの放牧面積があり、ここを使うことができれば、入牧頭数が仮に20や30増えても安心していられる。
 この作業はしばらく続くが、落葉松というのは針のような細い繊維が混ざっていて、それが作業中にズボンに付着して、こうしていてもチクチクとして不快だ。替えズボンは只今洗濯機の中。

 昨日、この独り言を読んで予約して来てくれたらしい人が、思いもしない状況に驚き、結局、こちらも勧めて他の場所に行ってもらった。申し訳ないことをした。来る途中までは、牧場の期待以上の風景に喜んそうだが、それも束の間、静穏のはずのキャンプ場には撮影関係の人や車が行き交い、すっかりキャンプをする意気が阻喪してしまったらしい。
 撮影は、牧場の存続には貢献してくれている。それは間違いのないことだ。しかし、ここは本来は牧場の一隅にある静かな山小屋であり、キャンプ場であって、それを気に入ってくれて長年来てくれる人もいる。この人たちのことを忘れるわけにはいかない。
 今年はcovid-19の諸々の制限が解除されつつあり、控えていた撮影計画が幾つか実行されるという事情もある。そこら辺の調整も慎重にする必要があり、難しい問題だと思う。そんなことを考えていたら、昨夜はおかしな夢まで見た。年甲斐もないと嘲われるだけだから、黙っていよう。
 
 もうひとついい話題を呟いておくと、テイ沢の丸太橋に使う木材の入手が確実になった。それも従来の落葉松ではなくヒノキだという。ヒノキなら落葉松よりも強靭で、しかも幾分だとしても軽い。複雑な地形の渓の中、搬入作業にも助かる。後は協力者だが、まあ、駄目なら駄目で何とかする。
 とにかく、牛が来るまでは、牧場優先でいく。早咲きのヤマナシの花がそろそろ咲き出しそうだ。

 キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。
 
コメント
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