入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(49)

2022年05月08日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨日、里までとんぼ返りをした。広い開田には水が張られ、田植えの準備を始めた人たちのトラックターがゆっくりと動いていた。そしてその向こうには残雪の中央アルプスが遠くに控え、何とも長閑で懐かしさのある田園風景を見てきた。田植えの方法、その情景は変っても、水田の眺めやそこから伝わってくるものは、長い歴史の中でわれわれ日本人が培ってきた風土というものだからだろう。

 丁度トラックターを運転していたTKJ君に会い久しぶりに言葉を交わすと、腰が痛むと盛んにこぼす。それに対して、疲労感はあるが痛いとか痒いということはないと返すと、手を頭に持って行って「ここがおかしいんじゃねえのか」と返ってきた。確かに、そうかも知れない。

 朝6時、人の声がして、撮影関係者かと思い玄関に出てみれば、地元の山菜取りが昨夜撮影隊が残していった何台もの車に驚き、どこに駐車すればよいかと尋ねてくる。そんな場所はきょうはないと言ってはみたものの気の毒になり、少し離れた場所へ案内する。
 昨日から本格的な撮影が始まった。下ではこの状況を想像すらできないだろうが、ややこしい交渉や判断に迷う決断もしなければならず、牧守の単なる物好きだと思っていたらそれは違う。一度動き出せば、こっちは手漕ぎのボート、あっちは大型船であり、とても手に負えなくなる。それでも、これによる収入はこの牧場を存続させ、結果、周囲の自然を守ることには貢献してくれるだろう。


 これはまだ序の口。

 撮影に関しては、それが映画であれCMであれ、このごろよく話が来るPVであれ、詳しいことはここでは呟かないことにしている。そういうことに興味を持つ人たちを、できるだけ刺激したくないからだ。本来のここの姿は静かな牧場であり、山小屋であり、キャンプ場だからで、そこに関心を持つような人たちにこそ訪れてもらいたい。
 本日は沈黙するはずが、つい時間ができたので。

 キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。



 
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