入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(65)

2022年05月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうは入笠山の開山祭が行われる日だ。今年もcovid-19の感染防止のため大袈裟なことは行わず、山の安全を祈る神事だけが行われるという。
 ついでに言えば牧開きは牛が上がってきて行われるが、すでに昨日第2牧区の区画変更を完了させたので、個人的には僭越ながらそれを祝うことにした。きょうの写真は、そのための食料と、不足している部材を入手するため、高遠へ下る際に目にしたクリンソウで、文字通り、ささやかな祝いに花を添えてくれた。

 この牧場内にもクリンソウは咲く。まだ少し早いがその大群落もある。このころになれば、コナシの花同様、例年楽しみにしているのだが、近年は鹿に食い荒らされてしまうことが多い。それも茎を齧って、口に合わないのか無残に花がそこら中に捨てられている。ならば食べなければいいと思うが、取り敢えず口にしてみたいのだろうか。
 他所ではクリンソウのこんな姿を目にしたことがないから、ここの鹿は特殊だと思って、その話を鹿狂いのオトトイタ氏にすると、「口直しに食べているのだろう」と言う。さて、どうだろうか。



 ご質問にお答えします。回収した有刺鉄線の上に無造作に置いてあるのが、牧柵を打ち込む作業に欠かせない「ランマー」です。この名前は最近、電牧関連の機器を扱う会社の営業案内で知ったのですが、関係者の間で一般にそう呼ばれているのかまでは知りません。「バズーカー」などと呼ぶ人もいます。
 これは大ハンマー以上の威力があります。このラッパのような筒の中に支柱を入れて、器具の重さを利用して両の腕に渾身の力を込めて打ち込むのです。前任者からは一言の説明もないまま小屋の隅に打ち捨てられていて、何に使うかも知らなかったのですが、これを使って、もう何百本の支柱を打ち込んだことか。軽トラ同様、頼りにしている道具です。

 昨日、牧柵の手直しに渓へ下っていった。清流の見える所まで下りていくと、すでにコナシの開花が始まっていた。大きな空の下の草原もいいが、野生の動物しか訪れることのないあんな渓の中で、川音を聞くともなく聞きつつ、しばらく我を忘れて過ごせたのが良かった。

 きょうは3組、20人くらいの人がキャンプをするためにここを訪れる。
 キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。明日は沈黙します。



 
 

 
コメント
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