入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(63)

2022年05月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

    Photo by Ume氏

 昨日、午後の3時を過ぎたころだったと思う、地響きのするような雷鳴とともに大粒の雹が降ってきて、斜面に残しておいた軽トラへ駆けつけた時にはすでに草地は濡れてしまい、滑って愛車では帰ってこられなかった。天気の崩れは予想していたが、あんなものが降って来るとは、山の天候の気紛れには呆れた。
 牧柵をようやく渓の流れが見える場所まで3線張ることができたのに、そこで作業を中断することは、勝ちが見えていた勝負を、急に襲ってきた腹痛に耐えられず途中で棄権するようなもの、何とも恨めしかった。細かい作業は残るが、きょうで大方のことは終わらせる。
 これが済んでようやく、牛を迎えるために第1牧区、第2牧区、第4牧区の点検と補修、電牧の立ち上げなどにかかることができるが、しかし、入牧までにはとても間に合いそうもない。牛たちはしばらく囲い罠の中で馴化させるから、その間にも作業は続けられる。遊んでいたわけではない、今更慌てても仕方がないと思っている。
 そういえば、美ヶ原はすでに昨日に入牧が行われたようで、その様子をテレビでチラッとだが見た。あそこはいつもここよりか早い入牧で、下牧も遅い。300頭だと、差をつけられたものだが、ここへ来た牛たちはあの牧場に引けを取ることなく、大切に、存分な扱いをしてやる。

 3,4日前になるだろうか、テイ沢に架ける丸太橋の材料が沢の登り口まで搬入されたようだったので、見に行ってきた。ところが、それを見て愕然とした。丸太はどれも太過ぎて、とても一人の人間の運べるようなシロモノではなかった。
 どうしたものかと案じていたら昨日、材木を斡旋してくれた森林管理署の森林官に会え、一緒に現場まで行き、そこで全とっかえをすることになった。折角運んでもらった材木で、それをまた積み直して戻る、そして新たな丸太を運ぶのでは二重の手間と時間の要る作業で実に心苦しかったが、さりとてあれではどうすることもできない。気を遣って、わざわざ太い丸太を選んでくれたというのに、申し訳ない思いだ。
 
 本当に後からあとからいろいろあって、一喜一憂の繰り返しばかり続く。しかし嘆いているばかりではない、結構面白がっている。コナシの蕾も表皮が大分赤くなってきて、今に真白い花が咲く。いい季節、美しい自然、山の暮らし・・・。

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 本日はこの辺で。



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