入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(44)

2022年05月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 あの人が去って、天気は回復してきた。本当に不思議な力を持った人だ(クク)。

 今朝6時前に家を出て上に来たら、薄氷が張っていた。キャンプに来た人の話では昨夜は霙も降ったらしい。大体毎年のようにこういうことはあるが、夏日が来たと思ったらきょうあたりは3月の気温だという。山桜の花も咲き、落葉松や白樺、コナシの芽吹きが始まったところで、これでまた季節の進み具合は遅れるのだろうか。一度勢いがついてしまえば、樹木の活動はもうそのまま進むという気もするが、昨日落葉松を1本伐った後皮を剝こうとしたら、まだ表皮と芯との間に充分な水分が行き渡っていなくて、上手く剥くことができなかった。
 そういえば、今朝ここに来る時に第2牧区にいつもいる鹿の群れが見えなかった。昼の気温が10度に届かないのだから、鹿たちは昨夜の寒さや霙に閉口してもっと下方に下ったことも考えられる。この調子では大型の囲い罠は、誘引及び閉じ込めのために使うゲートは微動だせずに、連休が過ぎていくだろう。

 昨夜里に下って、誰もいない家に帰り、風呂に夕食の前後に2回入り、疲労と酔いのせいで9時少し前に寝てしまった。上でかんとさんやT井さんと歓談したせいもあるだろうが、たった3日家を離れただけで、他人の空き家でも訪ねたような気がして落ち着かなかった。
 冬ごもりの間はそういうものだと思って、清貧独居禁欲は苦にしないことにし、夜の散歩も含めてそれなりの暮らし方に慣れ、落ち着くのだが、今の生活は山にも里にもどっちつかずで、どちらの生活に重点を置くにしてもしばらくは時間が要るだろう。
 昨夜のあの孤独感はここで感じるものとは大分違って、そこに身を沈めていたら風邪でも引きそうだった。いや、引いたかもしれない。家を出る時に見たら、ミヤコワスレの花が咲いていた。

 まいった。タイヤの次は携帯電話である。相手が掛けた場合はすぐに留守電になってしまうらしいし、こちらからはどこへも繋がらない。水道にも問題が発生した。これは昨夜の寒さのせいではない。夕方には戻ってくることにして、取り敢えず山を下るしかない。ヤレヤレ。

 キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で
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