入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「冬」(40)

2021年12月21日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 年末まで上に行くのを控えるつもりでいた。しかし今冬は雪の来るのがいつもの年に比べて早い気がしてる。きょうの写真は前回15日に行った時に撮ったもので、あれからも雪が降ったはずだ。日陰は日中でも気温が低く、雪は融けない。車で行くのが無理な場合を考え、荷揚げを兼ねてその前に一度は上に行った方がよいかも知れない、などと考え始めている。
 今朝の陋屋の室内気温が2度、かなり寒いが、上は当然もっと寒い。それでも牧場へ行くのはあまり抵抗がないから不思議だ。

 もう10年以上も昔のことだが、2頭のホルスが下牧を拒み残留した。一度は雄牛マッキー(本名:雪豊)の協力を得て囲い罠の中まで誘導できたものの、またゲートを破って逃げ出した。毎晩沢へ水を飲みに来ていることが分かっていたからその近くにくくり罠を仕掛け、首尾よく2頭を捕獲することができた。ところが1頭は暴れて足を折り、そのまま木に繋いで放置することが決まった。この辺りのことは以前にも呟いた記憶がある。
 当時はあんな非情な判断に承服せざるを得ず、その後気になって何度も様子を伺いに行った。どうやって繋がれたロープを切ったかは不明だが、それを引きずりながら乏しい草を求めて彷徨っていた哀れな姿が今も目に浮かぶ。
 こんな場合は明確な目的があったから行った。しかし、越年も含めて今は格別な理由、用事はない。それでも上のことが気になる。今の牧場の様子を見ておきたくなる。
 牧場ばかりか、法華道も同じだ。秋に単独で、法華道を通って高座岩までを往復した知人が、帰路に道に迷い、野宿も覚悟の上で苦労して帰ったと話してくれた。今年は一度も歩いていないから、倒木などを含め、古道がどうなっているか分からない.。法華道とくれば北原のお師匠だが、師も気を揉んでいることだろう。もっと雪が深くなって車で行けなくなれば、あの古道を行くしかない。そうなれば状況が分かるはずだ。
 踏み跡のない雪道を、いつも供をしてくれたHALを思い出しながら歩くのもいいし、静まり返った山の中で考えることは多分、諸々を押し込み、詰め込んだザックの中と同じだろうが、それでも、たまには環境を変えて何が出てくるか試してみるのも面白かろう。
 ところでHALは、本当はあんな雪道を一緒に来たかったのかどうか、思い返してみればそれほど嬉しそうではなかった気がする。特に犬でも夜の寒さはきつかっただろう。普段は絶対に上がらない廊下を夜間、ウロウロしていたこともあった。
 テイ沢の丸太橋も心配している。通行止めにしても、行く人はそれを無視するだろう。上流は凍結しても下流はそうならないから、川にでも落ちたら大変なことになる。この時季あそこへ行っても、色が剝げ落ちたり脱色した名画を見るようなものだと思うのだが。
 本日はこの辺で。
コメント
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