きょうからが、本年最後の週となる。もう、年内に何かすることがあるわけではなく、またあってもやらないから、師走の慌ただしさなどとは縁がない。相変わらず炬燵の虜囚となって、移り変わる景色を車窓から眺めるように遠い昔の出来事を辿り、思い、きょうもまた夕暮れが来るなと澄んだ冬空に言ってやるくらいだ。(12月26日記)
週末から今週にかけて「数年に一度」の大雪の注意予報が出た。長野県は南北に長く、予報で言う長野県とは県庁のある長野市や北信を指すようだから、一括りに長野県と言っても、気象状況はこの辺りとはまるで違う。この辺りの地域は、月曜日の夜から雪になりそうで、その降り方については心配はしている。
先週、上へ荷揚げに行った時、すり鉢とすき焼き用の鍋を持っていくのを忘れてしまい、もし途中から車で行けなくなったとしたら、あんなものまで担いで雪の中を歩くことになるのか、ムー。
それはさておき、先週の土曜日、わが入笠牧場の愛すべき山小屋をやれ「寂れた」だとか「掘立小屋」だとか、言い過ぎたと反省している。手前の雪原を広く撮り過ぎ、ために小屋が格別小さく、古く、貧弱に見えてしまった、と思う。老舗の高級旅館とは違うが、あれでも立派な山小屋である。凍死するような心配はないという証拠を、ここにお見せしておきたい。
どうでござるか、この木曽檜の大型卓袱台は10人が楽に座れ、南部鉄製の囲炉裏まで中央に設えてある。小屋の入り口には広い玄関があり、ここでもストーブを囲み山小屋気分に浸れるはず。
上がったすぐ奥には4台だったか、ガスコンロを自由に使える台所が2カ所、その間には食器置き場もござる。冷蔵庫も3台、冷凍庫も2台あり、これらも自由に使用することが可能。食物、飲み物さえあれば、まず餓死することはないはず。水道は使えないが、取水場には豊富な水が常時流れ出ているから心配ご無用。
covid-19奴がまだこの先どうなるか分からない今、予約を頂戴しても対応できない場合もござるのでご承知置きくだされ。
料金は1名1泊4000円に、冬期間は薪炭料1名500円が加算されまする。
昨夜の星空、見事の一語、本日はこの辺で。