入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「冬」(29)

2021年12月07日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 いつも聞こえる椋鳥の声がしない。まだ柿の木に実は残っているはずなのに、きょうはどうしたのだろう。カーテンを閉じたままなので外の様子は分からないが、天候のせいかも知れない。あれだけの数の柿の実も、もうすぐあの鳥たちによってひとつ残らず食べ尽くされてしまうと、寒空に揺れる無数の枝がいっそう寒さを誘うだろう。

 今年は雪の来るのが早いらしい。八方尾根では先週、充分に滑走を楽しめたという話を、間接的にだが聞いた。山もだが、スキーにも夢中になったころのことを思い出すだに、今となっては寒さばかりが甦る。年を取ったと言うしかない。
 しかしそれでも、まだ入笠だけは別だと考えているから自分でも可笑しい。あそこも、寒い時には零下20度近くまで下がるし、車で行けなくなると歩いた。今もそのつもりでいるが、こうして炬燵に入り、ストーブの燃える暖かい部屋にいても、雪催いの曇天や少し吹雪き加減の踏み跡のない古道、森閑とした林道が目に浮かぶ。そういう天気の、そういう山の雰囲気が疲労や寒さのことは忘れ、晴天の日よりかも好ましいと思うからだろう。
 入笠も前回行った時には、日陰はすでに一部が根雪になっていた。きょうあたりは雪かも知れない。近々に行ってみるつもりだが、やはりオオダオ(芝平峠)の崩落が気になる。少しづつだが道路にもその影響が及んでいるような気がしたし、まだ、地下水の流れ出す音がしていた。
 土木のことは分からないが、あのまま放置しておいたら状況はさらに悪化し、修復工事はより手のかかることになりはしないだろうか。また、さらに気温が下がるようになれば、地下から流れ出た水は地表近くで凍結する。そうなると行き場を失った水は地下に溜まり、地盤を今まで以上に軟弱にする怖れがありはしないかと案ずるのだが、どうだろう。

 赤羽んさん、そうですか。「鎌倉街道」は聞いたことがあります。入笠を超えてから身延までの経路も、その古道を利用したと思い調べたこともありますが、よく分かりませんでした。昨年は、北原のお師匠と身延へも、また日蓮が訪れたという甲州県境に近い「真福寺」へも、国道を行きました。冬ごもりの宿題にさせてください。
 M田さん、たまにはこの独り言を聞いてくれているのですね。ありがとうございます。暖かくなったら、入笠まで足を運んでください。
 本日はこの辺で。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする