入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「春」 (55)

2019年05月03日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 新天皇が即位し、「令和」の時代が始まったというのに、こちらは頭の一部が退行していくらしく「’18年「春」を昨日まで続けていた。この独り言を読んでくれているという、今キャンプに来ているK家の奥方から指摘されたのだが、間違いが始まったのがいつからかは思い当たらぬでもない。ムー、慙愧、困惑、赤面、嗤う。

 この時季、「小豆坂トンネル」手前の雑木林に混じって咲く山桜が今朝は朝日を浴びてことのほか美しかった。あれほどの山桜も、花を付けなければその存在を人には知られないという奥床しさが、花の印象ともよく合う。蝙蝠の跋扈するトンネルを出て、山室川の流れを目にするようになると、毎日眺めているはずの落葉松の新緑が、今朝は一段と濃くなっていたのに驚いた。芽を吹き出して間もない薄紫や薄桃色の若葉が狭い谷を埋め、これから少しづつそれらの色がはっきりとしてきて「山笑う」季節が来るのが楽しみだ。日々の牧場通いも苦ではなくなる。
 芝平の集落の半分以上を過ぎてT氏の倉庫から少し上、道路の左手に小さな祠がある。きょうはそこで元の住民と見受けられる4,5人が集まって小宴を開き、談笑していた。あの祠は縁のある人たちには大事にされているようで、祠の前のしめ飾りが時々新しいものに替えられている。ああやって、かつて暮らしてきた土地に戻り、愉快な思い出話にでも花を咲かせていたのだろうか、皆がいい笑顔を浮かべていた。

 テイ沢には「軽アイゼンが要るかも知れない」などという話を聞けばその様子が気になり、急いで下から4番目の丸太橋まで行ってみた。きょうの写真はその時に写したもの。ご覧のように多少日陰には雪も残っていたが、アイゼンなどなくても通行には全く支障がないようだった。山道には結構枝が散乱していたが、冬が終わったばかりでこれは仕方ない。丸太橋にも少し手を入れたい箇所があるが、まだまだそこまでは手が回らず、先の話になる。

 大型連休、当山小屋、キャンプ場はまだ余裕あります。案内「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)を作りました。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。
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