「春に競う」
「春の陽受けて」
「日溜りに咲く」
もうすぐ見られなくなる牧場の山桜3点。2番と3番は同じ木を順光と、逆光から撮ったものものだそう。この「初の沢の大曲り」にある花は結構多くの人の目に触れているはずだと思う。
昨日は午後から予報が当たり、よく晴れた。今年は牛の入牧頭数がいくらか増えるという話も来ていて、そうなれば大沢山の第3牧区が必要になるかも知れないと、牧区内の状況、特に電牧のことを中心に見て回った。鹿によってアルミ線がひどく切られた部分もあれば、意外に良い状態の個所もあり、まずまずは予想した通りというところか。チェーンソーを取りに戻り、2カ所の倒木の始末をしたが、クマササは通電する前にかなり刈らなければならない。課題が一つ増えた。
2年続けてこの第3牧区には牛を出していなかったから、懐かしいと感ずる場所が幾つもあった。特に晴天が続けばこの牧区は水源に不安があり、そのために貯水にいろいろと工夫した苦労の跡が残っていた。
ここでは牛の脱柵にも手を焼かされた。いくら追い戻しを試みても、一度感電している牛は怖がり、なかなか思うようにいかない。その牛を追って広い森の中の沼地のようなところを泥だらけになって走り回ったこともある。
澄み渡った大きな空と、雄大な景色を目にしていると、10年を超える歳月の苦労と、喜びがともに交錯してきて、結局は目の前の慣れ親しんだ美しい自然、風景に感謝している自分に気付く。あの雄大な眺めがあって、あの季節の変化を伝える繊細な自然があって、それでこそ、長くこの仕事を続けることができたのだという思いが、しみじみと湧いてきた。
まだ撮影会は余裕があります。滅多にない機会を生かしてどうぞ腕を奮ってください。
"I can show you morning on a thousand hills"
6月初旬に予定している撮影会の詳細については5月16日、No.66のブログをご覧ください。写生、探鳥も大歓迎です。
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