入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「春」 (62)

2019年05月12日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝も6時に目覚め、朝飯も食べずに上に来た。完全にこの季節の山に嵌まって、まさしく虜になっている。ようやく病んでいた両の目が治り、この目の覚めるような天然の美を存分に愛しむことができるようになったと、そういう心境だと言ってもいい。13年、毎春同じ景色を目にし、感動してきたが、その感動の度合いがますます強く、深まる。
 さっき登山者が二人、小黒川林道の方へと歩いて行った。その鈴の音が何ともいい音色で、山の静けさによく溶け合っていた。性別ははっきりしなかったが、多分中高年の女性連れではないかと見た。



 ご無礼な写真をお披露目してしまうが、ご容赦を。実はこれを撮ったのは昨日のこと。朝一番で第1牧区のどん底にあった太い白樺の木の倒木処理をして、その後第4牧区の小入笠へ登った。正面に中央アルプスの絶景を眺めつ、電牧の立ち上げの準備を始めたのだがこれは結構きつい仕事で、通常の作業道具に電気関係の道具の入ったザックと、玄能(大金槌)が加わる。嫌いな仕事ではないが、当然汗をかいた。そこで思い付いたのが露天風呂の入浴だったという次第。
 風呂釜の掃除をした後、しばらく水を浴槽に貯めておいたのですぐに沸いた。石油と薪を併用したから湯はまさにとろけるようで、しかもあの水で沸かした湯は不思議で、湯の中というよりか、まるで程よい暖かさの空間にいるような気がした。もちろんこれは、この風呂への人一倍思い入れの強い「一個人の感想」である、と断っておくべきかも知れないが、あながち間違えているとも思わない。
 ともかくそんなわけで、昨日は少し贅沢をさせてもらった。いや、「少し」と書いたが、今思い付く限りあれ以上の贅沢は他にない。だから、滅多にはしない、できない。この次は星空を眺めながら、クク。

 第2検査場の山桜が咲き出したと思ったら、初の沢の大曲りの花も誘われるように今朝は「朝日に匂」っていた。

 営業案内「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。


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