入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「春」 (60)

2019年05月10日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうのような陽気こそ褒めてやりたい。朝から晴れ渡り、気温も20度近くまで上がった。お蔭で北門の近くの山桜はまた開花の勢いを取り戻したようだし、名前は不明ながら今まで目にしなかった野鳥を2羽も見た。その上来る途中、蝶の写真を撮ろうとしていた顔見知りの写真家からはキビタキとオオルリを写した自作のはがきまで貰い、これであとはその美しい姿と、美声を聞くだけだ。学習は進む。その写真家は一緒に蝶のはがきも呉れようとしたが、若いころの目移りの癖(へき)を思い出してご遠慮しておいた。
 どうしてここへきて、花や野鳥に関心を持つようになったのかと考えてみたが、やはり、古来稀なる年齢を過ぎたせいだろうと思う。効果不明の活力剤などを飲むよりか、いい空気を存分に吸い、美しい季節の中で自然の育む生命、小鳥や花が、何よりの活力の源になってくれることこをいつの間にか山から教えてもらったのだろう。

 今、囲い罠のむこうの枯れ草の斜面に、黒い物が動いている。タヌキにしては少し大きい。コナシの木の陰に移動したが、もしや子熊かと、双眼鏡を持ち出して視界に入るのをしばらく待った。すっかり人の気配もしないから、遊びに来たのかも知れない。
 ようやく姿を現したがまだ分からない。と、顔がこっちを向いた。クマはクマでもひょんきんな顔をした穴熊だった。本物は毛の色がもっと黒い。テイ沢あたりでもクマの目撃情報があったりするが、あそこはカモシカの生息地で、それと見間違えた可能性の方が高い。クマなどいないとはとは言わないが、アチラサンは鹿などよりか余程遠慮深く、最近はとんと見掛けない。


 
 営業案内「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。

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