内容(「BOOK」データベースより)
怪人二十面相に5人の人気作家が挑む!懐かしくて新しい、傑作ぞろいのオマージュ・アンソロジー!江戸川乱歩生誕120年記念プロジェクト第一弾。
なにしろこの表紙が最高ですね!
ちょっと前に万城目学のレビューを載せたらケルンさんが「これも読んでみろ」と貸してくれました。「第1弾」ってことは続々刊行されるのかな?
こういうオマージュものって肩の力抜いて気楽に読めるので、それはそれで楽しい読書ですな。ある程度オリジナルを知っていることが前提なれど。
傑作と呼べるほどの作品はないけど、5者5様の少し穿った「怪人二十面相感」を展開していて飽きさせない。
名探偵・明智小五郎やその相棒・小林少年、時代的に仕方ないが型にはまった典型的正義の味方じゃないすか、それをちょっとほんのり崩すだけでとても人間味が豊かになって魅力あふれるキャラになるのだなあ。
ってほど崩してないのが本作だけど、もっとグダグダにしたらそれはそれで面白そうだ。
ところでこの「怪人20面相」シリーズ、小学生の頃学校の図書館にあったのをガツガツ読んだはずなのだけど、内容を殆ど覚えてないことに思い当たり愕然としてしまった。