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『江』と『大奥』

2011-09-27 | 歴史
今年のNHK大河ドラマは『江~姫たちの戦国』。

信長の妹・市を母とし、日本史上最も有名な三姉妹(浅井三姉妹)の末っ子に生まれた江は、徳川二代将軍・秀忠の正室となり、娘は天皇家に嫁ぎ、息子は第三代将軍となります。
 しかし、そこにたどりつくまでの江の人生は、波乱と苦難の連続でした。二度の落城により父と母を失った江は、時の権力者たちに人生を翻弄され、三度の結婚を重ねます。さらには、姉・淀と敵味方に分かれて天下を争うことに──。
戦国の世の苦しみを知りぬいた江は、天下太平を願い、江戸城に大奥をつくりあげます。それは、以後二百数十年にも及ぶ、平和と繁栄の時代を築く礎となったのです…。「江」公式サイトより



戦国時代の面白さはあらためて言うまでもない、大河ドラマでよく取り上げられるのだけど女性主役のときは見ない。何度かチラ見したが、なぜか女性目線でストーリー作るとつまらんのだよね。あの戦国のドラスティックな躍動感がいささか減退してむりくり人間ドラマにしてるような。

前に書いたかな、本能寺の変のくだりでその最期を遂げんとする信長の前に現れた幻が江!んなわけないだろ!と、ここで強い反感を持つに至った。心が狭いかなw



ところで今回に限りかみさんがビデオに撮って熱心に見ている、そして以前民放ドラマ『大奥』にも熱中していたことから
「この江が大奥作るってことは春日局になるの?」
とか頓珍漢なこと言い出したので、調べてみた。

江はいやしくも徳川2代将軍の正室、春日局は基本的に乳母であるからして、位だけでいえば天と地ほどの差がある。
大河ドラマの方にも春日局がようやく登場し疑問は解けたようだが、なんとなくしっくりこないと言う。

つまり『大奥』では春日局(松下由樹が演じる)が主役でありその敵役として江=のちの崇源院がいる。ドロドロとした女の情念を扱った話だけに、そこでの江は大河ドラマと違って意地悪オバサンとして描かれているのだ。ちなみに高島礼子。

もちろん家康だって信長だってドラマが違えば英雄になったり悪の権化になったりするから、おかしなことではないけど。

それと、ドラマ『大奥』では春日局が大奥を作ったようなイメージだが大河では上記のように江が作ったとされている。
正解はどちらでもなかった。ウィキペディアによると、作ったのは2代将軍秀忠、あるいはその側近らしい。ただ実際に江は御台所(みだいどころ)と呼ばれ、大奥を取り仕切ったらしいが。

その後3代将軍家光のときは正室と仲が悪くどっかにうっちゃっておいて、大奥を春日局が取り仕切った。ここから『大奥』の物語が生まれたようだ。
どっちにしてもドラマ『大奥』のように春日局と江が激しくぶつかったというのはありえないらしい。そりゃそうだ、身分が違いすぎる。

こうして調べてみると、なかなか面白いものだなあと。
でも大河は見ないけどね。