石匠風間ブログ!

読書、音楽、雑学

ジョン・ボーナム

2011-09-13 | 音楽
ハードロックをこよなく愛すぼくも、年齢のせいかジャズやクラシックへの傾斜が強くなったように感じる。
事務所で何かしながら聴くのなら、当たり障りの無いなめらかで静かな音楽が心地いい。



だからといってハードロックを卒業したわけじゃない。
ときどきヴァン・ヘイレンやレッド・ツェッペリンをかけると少年ヨシローが蘇る。少年の頃のようにそこからビリビリとしびれるような感覚を受け取れなくなってるけど。それでも聞き飽きることはない。



たとえば読書しながら聞く場合だと、これはモーツァルトなんかがちょうどいい塩梅になる。ハードロックだと集中を妨げられるから。ロックというのは何かしらの刺激をもたらすことを目的とした音楽なのだと思う。

なかでもレッド・ツェッペリンはものすごく刺激的だ、かなり古いグループなのに。たとえ面白い本を読んでいてもいつのまにやら頭の中が音楽に占領される、こうなると同じページを何度も読んだりすることになる。



ぼくは一応ギターを引くので必然的にギターの音に神経が行く、大抵。
ところがツェッペリンの場合は一番にドラムの音に集中させられる、これがよくわからない。
いや、ギターもボーカルもベースも、それぞれ名手でありそれぞれに聴く価値は高いし、事実何十年も聴いてきて血肉のように覚えこんでいる。ただ、ドラムは聞こうという姿勢を持たなくてもいつのまに脳の中に割り込んでくるような・・・

ツェッペリンのドラム担当、ジョン・ボーナムは未だに支持者の多い伝説のドラマーだが、何がそんなに惹きつけるのか?

ドラムのことは門外漢で語るほど知識はないが、他のハードロックに比べやけに音色が高いことは感じる。ハードロックのドラムといえば重低音がかっこいいという常識を覆していることが逆に惹かれるのか。その音程の高さは「ドラム」というより「たいこ」と言う表現がマッチする。

あと普通のリズムをつなげる合間に独自のアクセントを入れるいわゆる「オカズ」が入るのは他ドラマーも同じだけど、これが独特なのかなぁ?

通常のリズム内でのつなげ方が独特なのかな、それとも極めて当たり前のドラミングのなかのテンポが分かるか分からないかくらいに微妙にずらしたりしてるのかな、いわゆる「1/fゆらぎ」とか言われるものなのか・・・

近年ポップ音楽のドラムはPCでプログラミングされて造られているものが多い、つまりドラマーはいらない。でも彼のドラムはPCでは無理だと思う。たとえそっくりに作り込んでも「似て非なるもの」になっちゃうと思うんだけど。



と、ツェッペリンを聴きながら徒然なるままによしなし事をそこはかとなく書き綴るのでした。