夫の付き添いで行った病院の待合室。
イングリッシュガーデンの薔薇愛好家用の本が並んでいたが、
キッチリ収納されていて、なかなか取り出せない。
やっと一番端の本が取り出せたので、何の目的もなく開くと、
園芸好きの人気シェフ熊谷喜八の文字が目に入る。
花より野菜の私のためのページ?。奇跡だ。読む。
白菜のような淡白な素材は、西洋にはないでしょうね。
キムチにもなれば鍋料理の基調を支える役目もする。
葉の先端部分は、青菜のようにも使えるし、芯のところは
歯ごたえ充分。焼いても面白いしサラダのもなる。
こういう素材を個性に乏しいと考えては駄目です。
この淡白さのなかに、白菜独特の表情豊かな個性があるのです。
と書かれていた。
一流シェフは、表現も上手いんだ。
じっくり白菜とお付き合いしたくなった。
薔薇だけだったら、パラパラめくるだけだったのに。