のらのら

『No Running No Life』を合言葉に集まったいつも走っている人やたまにしか走らない人たちの集団。

双六岳と笠ヶ岳:ガスのち晴れ(がんちゃん)

2020年08月13日 | がんちゃん登山

山の日に穂高方面に標高2897mのハイキングに行ってきた。
連休なので天気が良いほうの日を選んだのだが、ガスのち晴れでまずまず満足のいく山行になった。



アクセス
新穂高ロープウェイ乗り場近くの駐車場を目指して自宅を13時に出発。
高山からの一般道は豪雨被害でがけ崩れが多数起きていてかなりの箇所で片側通行になっていたが、コロナ自粛のせいか高速道路は比較的すいており、往路は4時間半、復路は事故渋滞があったものの5時間であった。
駐車場は新穂高センターとスタート地点に出来るだけ近い有料駐車場P4(6時間500円)にした。

空きがあるか不安だったが逆に1台しか停まってなくて不安になった


山行計画

新穂高温泉から小池新道を上ってまずは双六岳まで行き、引き返して尾根伝いに笠ヶ岳に登頂し、笠新道を下ってくるコース
で、35.2km、コースタイムは21時間53分。
今までの山行記録からすると時間は×0.45-0.55ぐらいだが、念のため×0.6とすると13時間8分の予想であった。


車中泊
17時半に到着したが帰りの時間を考えると未明3時にはスタートしたいので、さっさと稲荷寿司を食べて18時半には寝転ぶ
川の音はするがうるさいほどではない。
気温もおそらく20度程度で丁度良かった。
しかしなかなか眠れない
いつものワクワクさんと格闘しつつそれでも20時頃には眠りについたようだが、
ヘッドランプを点灯させた3人グループが林道を入っていくのに気付いたのか1時には完全に目が覚めた


ハイキング開始
2時7分

ということで予定より早い2時過ぎに林道をスタートする。
軽いジョグしかしていないがめちゃくちゃ蒸し暑かった

4時22分

なかなか明るくならないが鏡平小屋では登山客が動き出していた。


弓折岳分岐ぐらいで明るくなったが、ガスだらけでがっかりする。


くろゆりベンチ辺りは暗いとなかなかルートを探すのが難しいかもしれない


双六小屋に近付いてくると少しガスが取れるときもあった。


双六小屋から双六岳を目指すはこんな状態なので、まったく期待せずに上ると

6時4分

やっぱり…


引き返して双六小屋でポカリとお茶を購入。
山上は物価が高いが仕方ない。
この時点では今日は絶景は見られないであろうと諦めていた。


ガスってても見られる高山植物は今が最盛期

これはエゾシオガマ(たぶん)


チングルマ(間違いない)


ウサギギク(これも間違いない)


面白い(足元を楽しむしかない


秩父平も残念な景色
でも先が見えない分、足元だけを見て黙々と歩いていたら楽だった。


ところが尾根に上り秩父岩を過ぎた8時44分頃、前を見ると


遠くのどこかの山も見えるやんか


笠新道分岐を過ぎて走りやすい稜線を行くと抜戸岩


過ぎるとこんな面白い上りが待ち受けていた。
笠ヶ岳山荘が見える。


山荘はお休み。スタッフ?が小屋の改装工事をされていた。

さらにガレ場を上る。

ガスの向こうに山頂があるはず。

笠ヶ岳登頂。9時56分

向こうには槍ヶ岳や穂高岳などの絶景が…まったく見えない
でも南から徐々にガスが取れていく気配もあり。


しゃーないので南向きで自撮り。
オレンジジュースを飲んだりして東側の晴れるのを20分待ったが結局変わらないので下山開始。


サヨナラ

北は良く見えるようになってきた。

左から野口五郎岳、向こうに薬師岳、真ん中遠くに立山も見える。
その右手前は赤牛岳で一番右の山頂までが平たい山が早朝に行ってきた双六岳。

11時12分

笠新道まで戻ってくると東も下の方は見えだした。
これは期待できそう


ついに見えた、穂高岳


杓子平まで下りてきたところで、途中から一緒になったトレイルランナーに笠ヶ岳方面をバックに写真を撮ってもらう。

しかしここからがしんどかった

これは一見わかりづらいが下りの岩場。(周りが樹木で向こうはかなり遠くまで下が見えるので恐怖感があった)


槍ヶ岳(真ん中の尖ってる山)も綺麗に出てきたが、それよりきつくなってきた
12時前になって暑くなり、すでに32kmを越えて傾斜が強いうえにどこまで続くのかと言いたくなるような下り


なんと笠新道分岐から登山口まで2時間20分もかかった
(しんどすぎて写真を撮る余裕も無かった
ちなみに登山口の水は枯れていたが林道を少し下ると水場があるので顔を洗った。


そこからは林道をひたすら走る
丁度良い下りなのと、ほとんど人が歩いていないので走りやすかった。
上高地の混雑を思いだす。


約40kmの山行を11時間44分で無事に帰ってきた
参考までに準備した水は1900mlで双六小屋で1000ml補給し、ゴール時に200ml程度残っていた。

下りで両小趾がかなり痛くて爪がはがれているかと思ったが、
靴下を脱いでみると何も起こっていなかった
確かセル修も同じようなことを言っていたか。


今回も自宅出発から約30時間の弾丸ハイキングだったが、怪我も事故もなく無事に帰ってこられて良かった
この時期、色々な意見もあるのでさらっと流しておこう。


しかし車の運転で往復10時間はおもろくない。
誰かと行くか、高速バスが良いのか。
でも誰も一緒に行ってくれないし、バスは時間が合わせにくい。


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2 コメント

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Unknown (セル修)
2020-08-14 11:42:27
山行お疲れ様でしたー!
この時期の11時間はなかなか大変ですが、アルプスの魅力についつい頑張っちゃいますね!
そんな頑張りに山の神様があっという間に爪を生やしてくれたようですね。僕もその経験あります!!

野口五郎さんの芸名の由来になった野口五郎岳って、意外に高い山なんだということも学べました!もっと地元の小さい山かと思ってました。

運転は108君、走るのはセル修と二人というのがベストかと思います!
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>セル修 (がんちゃん)
2020-08-15 16:50:14
アルプスの登山ブログを書いていると、表現が下手なので写真を含めてその迫力をいまいち伝えきれていないのがもどかしいです。
実際に行かないとわからないんです。
YouTubeでも登山ものも色々あるけどね。

運転108で麓で温泉にでも入って待っててもらいましょう!
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