傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

拉致問題:やはり経済支援ありきか(雑感)

2009-10-10 04:31:01 | 拉致問題

共同通信が『北朝鮮、日本と対話に意欲 岡田外相に楊氏ら』、時事通信が『経済・安全保証すれば非核化=北真意「日朝協議に期待」』で、岡田外相と面談した中国要人が、「核、ミサイル、拉致問題などの懸案について北朝鮮が日本との対話に意欲を示しているとの見方を示した」、「北朝鮮が日朝協議の進展に期待しているとの印象を受けた」と語ったと報道しています。
当方は、拉致問題は「経済支援ありきの対話と圧力」が膠着状態を打破する方策と思っています。

共同通信、時事通信の報道でよれば、北朝鮮が軟化し、日朝の2国間対話を望んでいるようなニュアンスで、拉致問題の解決に期待を持たせるが、また、裏切られるという思いがあるが、政権交代し、鳩山首相の掲げる「友愛」精神が拉致問題の解決の契機になればという思いです。
従来の何でも「拉致問題」ありきの「対話と圧力」路線は、日本の都合の論理であり、膠着状態のままであり、戦後補償の意味合いの経済支援を前提での対話と圧力路線にすべきと思いますね。

本ブログ『拉致問題:蓮池透・薫兄弟の意見が解決への正攻法』で、蓮池 薫氏(弟)の「北朝鮮なりの目的があったはずで、それは経済的な見返りだったと思う。」の意見、蓮池 透氏(兄)の「北朝鮮に対する「制裁よりも交渉を」であり,「いかなる民族であれ,コミュニケーション,ネゴシエーションなくして,和解はありません」の意見が正攻法と書きました。

北朝鮮による拉致事件は、国家戦略に使う目的で、何ら罪のない外国の人間を拉致した国家犯罪であり、無頼漢のする事件ですが、それらは北朝鮮なり国家戦略の目的があったということだったと認識すると、過去に、日本が日本の都合で中国・朝鮮半島に侵略したことと同質であり、その戦後補償を曖昧のままでしてきております。
核問題も、ミサイル問題も、孤立した北朝鮮の国家防衛の手段と考えれば、核保有国と同質ですね。

拉致問題は、日本と北朝鮮との2国間の問題であり、北朝鮮に如何に嫌悪感を感じても、まずは、北朝鮮の独自の存在(国家観)を理解し、曖昧のままに推移してきた戦後補償を経済支援の約束が膠着状態の糸口になると思いますね。
それを、単なる拉致問題だけを焦点にし、「国家による国際犯罪!」と糾弾し、圧力をかけても、北朝鮮には、北朝鮮なり国家観があり、日朝国交回復も、拉致問題も解決しないでしょうね。

従来の政府が、国交が無いので対話の手段がないというのは、日本の都合の無作為の弁解にすぎず、やれ「圧力だ!」という保守派の論調では、膠着状態を打破できずに、推移してきています。
鳩山首相の掲げる「友愛」精神は、今一歩、未消化ですが、なにか「友愛」精神が拉致問題の解決の糸口になるのではないかと淡い期待をしますね。

当方には、拉致被害者であった蓮池薫氏の当事者としての冷静な意見、その拉致被害者の兄の蓮池透氏の帰還活動の政治的先鋭化への疑問視が拉致問題の解決の正攻法と思うこの頃です。



1 コメント

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友愛はいけないようで (非国民)
2012-03-12 08:33:54
やっと同じような意見の人に会えたようです。
『拉致問題の解決なくして、国交回復なし』のワンフレーズの繰り返しで、一億何千万は見事に洗脳されているのではと感じています。
めぐみさんを見殺しにするのかという意見には反論できません。これには反論すると非国民です。
でも、まだ交戦状態です。「国交回復なくして、拉致問題の解決なし」なのではないでしょうか。
友愛は日本人の趣味には合わないようで制裁されます。
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