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高速新料金制度 前原国交相が小沢幹事長を「二律背反」と非難・・・事を荒げるのは、子供!(更新)

2010-04-24 11:02:34 | 高速料金制度

高速新料金のあり方は、現時点で公表した制度の見直しは行わず国会での審議を踏まえて国土交通省で総合的に検討していくことで、「政策決定一元化」の建前は守り、小沢幹事長と前原国交相の両者の顔を立てることでの軟着地と思ったら、前原国交相が「小沢幹事長は二律背反」と非難し、「政策決定一元化」が形骸化は、政策調査会がないことが起因と批判。
軟着地するのに、殊更、問題を大きくするのは、前原国交相も子供体質ですね。

前原国交相が、高速新料金で小沢幹事長の非難については、各メディアが報道していますね。
日経新聞では、記事『前原国交相「小沢氏は二律背反」 高速道料金で』では、

”「前原誠司国土交通相は23日の閣議後の記者会見で、前原氏が発表した高速道路の新料金体系を小沢一郎民主党幹事長が「値上げだ」として変更を求めている問題で、小沢氏を激しく批判した。

 前原氏は民主党が昨年末、政府に予算編成の重点要望を提出したことに触れ、「(党として高速道路建設を)要望しておきながら、値段が上がってこれはいかんと言うのは二律背反だ」と小沢氏を非難した。小沢氏の要請により政府方針が二転三転しているとの指摘が出ていることには「(民主党内に)政策調査会がないことが問題につながっている」「小沢さんが窓口になっていることも政調がないことが起因している」などと語った。

 小沢氏は22日に鹿児島市内ので、高速道路の新料金体系を批判したうえで「役所を説得できないところにこういう結果が出てきた」と前原氏を批判していた。

 これに対し、前原氏は23日の会見で「全くの事実誤認、政務三役で決めて国交省に指示をした。調べてから話した方がいい」と反論。料金変更について「可能性がゼロではない」としながらも「変えることはガバナンスが問われることになり、我々としては絶対に認められない」と強調した。
」”

と自分の正当性を主張しています。

昨日のテレビ朝日の番組「スクランブル」に、生方副幹事長がゲスト出演し、党側は無料化財源を高速道路建設に充当要請したことは事実であるが、新料金は8割が割高になり、高速道路無料化に矛盾も事実であり、馬渕副大臣が小沢幹事長に事前了解をとったと言われるが、現場は詳細は知らないの実態であり、政策調査会が無い事が原因と語っていました。
マアー、生方副幹事長には、当方は、ブログで批判した経緯がありますが、前原国交相、生方副幹事長も政策調査会がなくなったことが起因と語っていることは、何か相通じるものを感じますね。

当方は、先の本ブログ「高速新料金制度の見直しの混迷・・・「政策決定一元化」の機能不全」で、新料金制度について、仙谷国家戦略相、川内博史衆院国交委員長の身内の批判発言が不可解とし、「政策決定一元化」の機能不全とし、政策調査会を廃止し、代替の政策会議の機能不全と書き、そして、世の中、不条理・理不尽でも甘受するのも大人と書きました。

報道によれば、前原大臣は、記者会見時に、わざわざ、「民主党が昨年末、政府に予算編成の重点要望」の資料を配布し、小沢幹事長の意見は、「二律背反」と非難し、小沢幹事長の政治主導への疑問発言を「まったくの事実誤認だ。お話をされるときは調べてからお話をされたほうがいい」と酷評していました。

鳩山政府・民主党の支持率が下落傾向で、参議院選での勝利を考慮すれば、「現時点で公表した制度の見直しは行わず国会での審議を踏まえて国土交通省で総合的に検討していくこと」は無難な軟着地で、「政策決定一元化」・「政治主導」を残したことになり、大人の解と思いましたね。

前原国交相の会見内容は、「反小沢」「嫌小沢」の敵愾心をもった、自分らの正当性を主張に過ぎず、不条理・理不尽でも甘受できない子供体質ですね。
参議院選挙の勝利には、挙党一致が不可欠なのに、身内を非難し、自分らの正当性を主張するのは、ガキのやることです。
経過は「二律背反」であっても、新料金制度が国民の8割が割高になり、不評であれば、検討するのが筋であり、前原国交相の会見は、高慢な自己弁護に過ぎず、更に、いただけないのが、「反小沢」「嫌小沢」の個人的な感情を披露していることですね。

高速道度無料化は、当方も懐疑的ですが、公表された新料金制度は個人的にはメリットがあり、寛容ですが、国民の大多数は、高速道路無料化については、賛否両論があり、受益者負担させずに大丈夫かと懐疑的であり、庶民にとって、新料金制度が割高になれば、高速道路の建設への財源を料金割引に回せという声は当然で、小沢幹事長の見直しの要望も当然ですね。
前原国交相は、小沢幹事長を非難し、正当性を主張するのでなく、国民に、民意を素直に聞く姿勢が肝要ですね。

前原国交相は、松下政経塾の出身ですが、松下幸之助氏の理念は『素直な心』です。
大きな耳で、『素直な心』で、
・何故、身内から批判の声が上がったのか?、
・国民は、高速道路建設か、高速無料化かを望んでいるのか?
・新料金制度は、国民が受け入れできる内容か?
らの自省が第一であり、身内の小沢幹事長の非難は、個人的な心情問題であり、国民を非難していることになります。

マアー、前原国交相は、独りよがりの独善気質は、子供ですね。

当方が好みの川柳に、『無理をさせ、無理するなと 無理を言う』があり、世の中、不条理・理不尽を上手にこなしてゆくのが仕事の「術」ですね。

「参考」

① 「新党日本」の田中康夫代表のブログ「呆れちゃう、お子ちゃま大臣の居直り」で、前原国交相を「お子ちゃま大臣」と揶揄していますね。

② ブログ「日々坦々」様のエントリー『前原誠司は面従腹背の前科者だ!』 で、前原国交相を扱き下ろしている、日刊ゲンダイの記事「一人前になれよ!前原大臣」(日刊ゲンダイ 2010/4/23)を紹介しています。

③ ブログ「地獄の階段」様のエントリー『【高速道路料金】 前原大臣の発言を考える』で、「平成22年度予算重要要点」で、前原大臣の「二律背反」発言を検証していますね。否ですね。





1 コメント

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Unknown (徳永基二)
2010-04-25 19:40:46
民主党とは非常に魅力的な多様性ある党である。1、鳩山一郎以来の戦前の大正デモクラシーの流れを汲んだ、吉田茂の対米追従路線にアンチテーゼを投げ与える路線
2、安保闘争以後の戦前肯定的な右派の国家社会主義的産官癒着の高度経済成長モデルを否定する路線、組合コーポラティズム
3、全共闘闘争以後の市民運動に支えられた新たなる公共性を目指すNGO路線
4、新潟から出てきた田中角栄に代表される地域の金の流れのコンフリクトを調整しながら、役人を顎で使う路線

これらが融合したところに今の民主党の独自性がある。かつては対立していた田中的なものと社会党組合的なものが今では一つの目標のために協働していることも感動的だが、70年以後の市民運動路線と60年代的な組合路線が新たなる公共性のために新自由主義に対して共同戦線をはっている点も興味をそそられる。

この党が一致団結したならおそらく自民党にはなかったような新たな日本の政治のあり方を示せる。にも関わらず、敵の集中砲火に対して団結できず、互いにバラバラな方向を見ている嘆かわしい。
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