傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

舛添議員・与謝野議員の執行部批判は自壊を促進・・・鳩山政権は安泰へ

2010-03-09 21:28:59 | 新党・政界再編

舛添議員が執行部批判し、与謝野議員も執行部批判し新党設立を示唆している報道がありました。
自民党は利権誘導の政権与党に長期間いたことで、政治理念も人材も新陳代謝できずに、老人性骨粗鬆症に陥っており、再生・新生する「核」(骨格)が陳腐化していたことが露呈し、執行部批判は自壊を促進させるだけですね。

自民党は憲法改定が党是と言われており、憲法改正推進本部が、徴兵制導入検討も示唆する超保守的な論点を公表したと報道があり、自民党には骨格となる政治理念が無く自らが「老人性骨粗鬆症」と公表したと思いましたね。

舛添議員は、自分らの経済政策(構造改革)案を執行部に受け入れを要求し、受け入れなければ民主党の反小沢グループと新党をも示唆すると講演し、与謝野議員は、谷垣総理では政権奪取はできないと辞任要求し、受け入れなければ新党をも検討せざるを得ないという内容を、10日発売の「文藝春秋」に寄稿したとあり、組織力が発散し、自壊を促進だけですね。

河野議員は、当初から自民党の老化体質を「老害」とし、新陳代謝の必要性を叫んでいましたが、与党内野党の存在で、活躍場が無く、総裁選ではいい勝負したが、忸怩たる心境でしょうが、所詮、忌み嫌う政治力が無く、パワーゲームの参加しているプレイヤーに過ぎないのです。
「平成の脱税王兄弟」の鳩山邦夫議員も、新党めいた発言していますね。
マアー、谷垣総裁は、「みんなでやろうぜ!」の寛容な精神の持ち主であり、執行部批判も柔軟に対応し、自民党自体が溶解してゆくでしょうね。

一方、民主党は幼い体質があり、個々の自己実現できなければ、「民主党らしさ無くなった」と小沢幹事長批判する自家中毒症もあり、政権交代し政権与党として挙党一致し、マニフェスト公約を死守する障害になっていますね。
政策について建設的な批判すべきを、金権政治家として小沢幹事長批判は、やはり、幼児性ですね。

鳩山邦夫議員が、「文藝春秋」(2009年8月号)に、『鳩山邦夫 大いに吼える』の対談記事で、田中角栄元総理と二人きりで話がした事柄を、
”「いま俺(田中角栄)は内閣支持率が高い、高いけれど、君にとっては反面教師かもしれないな。でも反面教師も教師だぞ。俺の真似をすることは簡単に学べる。反面教師の部分も多いから、それをよく見とけ」
60%を越える国民の支持率があって、なぜ反面なのかと問うと、田中先生はこう言われたんです。
「わしはね、政治家になるために無理をしているし、なってからもいろいろ無理をしてる。だからいろいろな歪みがあるんだ。世の中の人は、『苦労が大事だ』と言う。おそらく『苦労がないぞ』と君にいう人も、将来、いっぱいいるだろう。だけど、出来ればくだらん苦労したのはいいんだけれど、その苦労が無理になっている部分がある。そういう面は反面教師だ。だれけろと君に言ってるじゃない。でも無理しないで政治家になれたら、それが一番いいんだ。そのほうが素直な政治家が育つ
」”
と紹介しています。

この田中角栄元総理の言葉は、パワーゲームを勝ち抜いた人間の言葉で含蓄があると思いますね。
小沢一郎は、田中角栄から薫陶と反面教師にし、母親の「男は言い訳をしない。人の悪口は言わない」という教育を、守り続けている不器用な人間ですね。
その点、典型的な世襲議員で、裕福な家庭で育った鳩山首相は、無理をせずに政治家になり、パワーゲームの現実から遊離した高尚な「友愛精神」を掲げるは、政治家としての純粋性があるからのでしょうね。

舛添議員は、野心家で、目立ち屋で、才はあるが、果たして、パワーゲームに勝ち抜く胆力があるかとなると疑問であり、与謝野議員は、政策通といわれるが保守から脱皮(過去否定・自己変身)できるかどうか疑問ですね。
舛添議員・与謝野議員の谷垣執行部批判は、結局は政治家としての存在感を示し、政局・政権再編の願望を計算した自己宣伝しかなく、新党と言う言葉を安易に発言するのは、自民党の自壊を促進するだけですね。

政権交代で、世論の支持率は低落傾向であるが、現場は、政権与党に順応しつつあり、現実的です。
来年度の予算の成立が確実になり、密約が暴かれ、4月から新政策が執行され、地方主権の動きが加速されれば、現場は政権与党に追随してゆき、守旧のメディアが偏向報道しても世論も沈静化するでしょうね。

ただ、沖縄基地問題だけは、沖縄県民の民意に充分に答える努力は不可欠であり、時間切れや日米同盟・抑止力に支障をきたすという理由で安直な決定(現行案より良化する程度)だけは、回避すべきですね。
沖縄基地問題は沖縄の問題ではなく、日本全体の問題であり、沖縄の負担を全国の自治体がその負担を代替することに妥当性があります。
そして各地域のエゴを見える形にすることが肝要で、そこに政治力を発揮すべきですね。

自意識過剰の高慢な前原大臣や、組合幹部役員あがりの上から目線の平野官房長官は不安要素ですね。
沖縄基地問題を軟着陸できれば、鳩山政権は安泰でしょうね。


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