銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

秋田空港になくて、青森空港にあったもの

2019年01月28日 | のほほん同志Aの日常

「このあたりは、この時期はじぃっと辛抱なんです」

先週、秋田で聞いたその言葉が、もう何度もリフレインしました。

一週間ぶりに、今度はツアーの添乗で訪ねた秋田・青森。
「北日本は大雪に注意」が全国放送のトップニュースになるなかでの3日間でした。

初日、秋田へと向かう飛行機は
「着陸できない場合は、伊丹に引きかえすか、仙台空港へ向かう」という条件付きの飛行。

操縦席からは、若々しいパイロットの声で、再三、説明が入りました。

「じゅうぶん、秋田空港に着陸できるものと考えております」

「ただいま、滑走路の除雪のため、日本海上空で待機の指示が管制塔より出ております」

そうして半時間ほども待機したでしょうか、飛行機はようやく雪雲をつきぬけて、
強い揺れのなか、無事、秋田空港に着陸してくれました。

飛行機を降りるとき、操縦席をふりかえって思わず大きくパイロットに手をふると、
「やったぜ」という感じで、やはり大きく手を振りかえしてくれました。

そんななか始まった秋田から津軽を訪ねる3日間。

初日はこんな感じ。



荒れ狂う日本海。
おおきなシャボン玉のようなものがふわりふわりと駅舎まで舞い降りて、
手に乗せると、くしゃりと崩れて塩の香りが残りました。

何かと思えば、「波の花」なのでした。

2日目からは、お天気も回復し、
津軽鉄道ストーブ列車、太宰治の斜陽館、樹氷の八甲田を満喫しました。

青森の日本海に面した町、鰺ヶ沢では、わさおの姿も。





元気よく吠えたあと、また犬小屋へ。





ストーブ列車。昭和20年代前半の車両です。



津軽名物、地吹雪どころか、この快晴!



翌朝、八甲田ホテルからの風景



全国からやってくるというスキー客に埋もれて、ロープウェーを待ちます。



アオモリトドマツが形作る樹氷モンスター



遠く岩木山まではっきりと!


――海から山へ。
雪国の風景を訪ねた3日間は、あっという間に青森空港へ。

大きなターミナルビルが見えてきた、と思ったら、ドライバーさんが教えてくれました。

「あの手前のは、立体駐車場。後ろのターミナルビルよりでかいんです」

どういうことかというと、

「この時期、3日4日、クルマ外に停めてると、もうたいへんなのネ。
 雪に埋もれちゃってるから、自分のクルマ探すのに1時間。
 掘り起こすのに、さらに1時間。

 …で、もうとっくに着いてるはずなのに
 なかなか帰ってこないって問題になって、立体駐車場つくったんです」


初日の秋田空港には、この立体駐車場はありませんでした。

秋田から青森へ。
それだけ、北にあがってきたのだということです。

北へあがるほど苛烈さを増す自然。
そのなかで営まれる人の暮らしは、
設備が追いついたり、追いつかなかったりも当然あるでしょう。

雪のない冬を過ごす者には、なかなか想像もつかない雪国の人たちの冬の苦労。

「このあたりは、この時期はじぃっと辛抱なんです」

また、あの言葉を思い出しました。


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〈これからのおすすめツアーのご紹介です〉

・2/3(日) 明智光秀をめぐる

・2/5(火) 畑かくのぼたん鍋

・2/12(火) 草間彌生展と、MOTOIのフレンチ

・2/22(金) 岩津ねぎと田舎の巻き寿司


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