銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

「公平さ」の真逆にあるもの

2019年01月18日 | のほほん同志Aの日常

旅行業に携わって間もないころ…
年下の先輩からピシャリと言われたことがあります。

「添乗でお客さまに接するときに、いちばん大切なのは、公平さです」

たとえばバスの座席の前後、飛行機の席の窓側・通路側、ホテルの部屋からの眺め…。

どうしても、いわゆる「良し悪し」が出てしまいます。
それを、たとえば泊数の長い海外ツアーなどの場合では、
以前にお席が前だった人は、翌日はうしろにするなどして、
ツアー全体でのならしとして「公平」にするのが大切なのだ、とそう教わりました。

それはそれで、「正しい」と思います。
事実、長らくそうしてきました。

でも、銀のステッキ旅行で長くお客さまと接するようになってから、
そうした「公平さ」をさほど気にしなくなったことに気づきました。

もちろん、先の例のような場合は、配慮はするのですが、
公平にしようとするあまり、お客さんをひとくくりに考えて接してしまうほうが
なにかと問題が多いからです。

たとえば、今年の初詣のツアー。
お正月休みだったこともあり、銀ステ世代にははるか手前の
お若いお二人組のご参加がありました。

お詣りのとき、その方たちだけは、自由参拝していただきました。

「私たち、あとからぼちぼちまとまっていきますから、
 とりあえず一時間後にここに集合ということで」

のこりの十名あまりの方は、がっちりまとまって歩きました。
(それでも、おひとりの方が、あやうくはぐれかけました)

結論。
一律に「公平」に接していればよかったときのほうが、ずっと簡単でした。

「添乗でお客さまに接するときに、いちばん大切なのは…」

今の私なら、後輩にどういうでしょうか。

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