チチカカ湖

2010年11月22日 | 世界の湖沼百選






Satellite Image, Photo of Lake Titicaca, Peru and Bolivia

所在地

ペルー・ボリビア

面積

8,562 km2

周囲長

1,125 km

最大水深

285 m

平均水深

107 m

貯水量

903 km3

水面の標高

3,812 m

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尚、面積は琵琶湖の12.8倍、周囲
長は4.7倍、平均水深は2.6倍、貯
水量は33倍、標高差は3,728m、透
明度は琵琶湖が6.0mに対し5~11m。

湖の面積はおよそ8562km²、容積903
km³あり、大きい湖 Lago Grandeと、
小さな湖(あるいはウィニャイマ
ルカ湖)Lago Pequeño(Lago Wiñ-
aymarkaあるいはLago Huiñaymarca)
に分かれる。

また、数少ない古代湖の一つとし
ても知られる。複数の河川が湖に
注ぎ込むが、湖から流れ出すのは
大きな河川では
デサグワデーロ
があり、
アルティプラーノの南部
にある
ポーポ湖へと連なっている。

チチカカ湖と周辺地図
Lake Titicaca

チチカカ湖盆地の平均気温は、湖
岸で約0℃、湖中央で8~10℃ほど。
平均降水量は、湖岸で400~ 800mm、
湖中央で最大1500mmほどある。標
高は高いが熱帯
に属し、年間を通
して日照時間は相対的に安定。湖
は全体的には閉鎖系として機能し
河川によって湖から外部へ排出さ
れている流出量は、湖水全体の消
失量の5%以下しかない。また、熱
帯で標高が高いため湖水の蒸発が
激しく、そのため塩分の量が多く
1リットルあたり約1グラム
ほどあ
る。チチカカ湖の湖水の蒸発は、
結果的に、この地域全体の気候の
温暖化に寄与している。湖水の蒸
発によって、地域全体が蒸気に包
まれた熱貯蔵効果を持つため
、チ
チカカ湖盆地は、標高が高いにも
かかわらず比較的暖かく安定した
気候を保っている。


【汚染が進むチチカカ湖】

ボリビアとペルーにまたがるチチ
カカ湖(Lake Titicaca)はアンデス
山脈の高地にある湖として知られ
るが、汚染が進み、そこから生活
の糧を得てきた住民の生活が危機
に瀕しているという。海抜3800㍍
に位置し、船舶が航行する湖とし
ては世界でもっとも高い場所にあ
るチチカカ湖は、13世紀から16世
紀にかけ南米を支配してきた古代
インカの住民の崇拝の対象だった。





しかし、現在は5本の支流を通じ
都市部から流れ込むゴミや汚染物
質が湖底に蓄積し、湖を汚染して
いる。チチカカ湖畔の村Cohanaも、
もはや「地上の楽園」ではない。
乾期になって湖の水が引くと、空
き瓶や空き缶、ビニール袋、使用
済みの薬品、擦り切れた衣服など
大量のゴミが姿を現す。Cohana
350世帯の住民は食糧や飲料水を
湖から得てきたが、その生活が危
機に瀕している。汚染の報告をう
けた保健省は2006年の6月、専門
家の調査団を派遣。



Cohanaの水辺にはバクテリア、ウ
イルス、寄生虫などの病原体が存
在する可能性があり、チチカカ湖
でもっとも汚染された地区と認定
された。報告書は「水中の酸素不
足が生物に直接の影響を与え、ど
こにでも存在した魚が死滅し、か
つてアシの間を泳ぎ回っていた魚
の群れがいなくなるという厳しい
現実に、我々は直面している」と
結論付けた。汚染は大地や水にま
で及び、Cohanaの素朴で平和な生
活様式は大きく変わり、15年前に
は直接、湖の水を飲んでいた住民
も、今は2つの井戸に頼らざるをえ
ない。水質汚染の影響は家畜にも
及んでいる。寄生虫に冒された家
畜は肝臓を肥大させ、死には至ら
ないものの体重が減り、ミルクを
出す量が減少する。チーズを作っ
て得ていた収入も減ってしまい住
民は大地が乾燥し、牛がやせ細り
すでに数百人が仕事を求めてアル
ゼンチンのブエノスアイレス(Bu-
enos Aires
)へ移住したという。


【水産資源】

北米原産のニジマスやヨーロッパ
原産のブラウントラウト、アルゼ
ンチン原産の ペヘレイ といった
魚類が水産資源として外部から移
入されている。ニジマスが1941-42
年に、ペヘレイが1955-56年に移入
されている。

チチカカ湖では、カダヤシ目のキ
プリノドン科に分類される狭義の
卵生メダカ類、オレスティアス属
のカラチやイスピといった在来固
有種の魚が捕獲でき、現在でもか
ら揚げなどにして食用にれている。
また、南米に広く棲息するヒルナ
マズ科の一種で、現地でマウリと
呼ばれるナマズがいるとされる。
 


 
【エピソードⅠ】

 

ところで、生命の水を語源とする
ウイスキーは、生産するときも、
水割りで楽しむときも、文字どお
り"水"の質が大切な要素。ウイス
キーづくりに適した水は、酵母の
活動に好ましいミネラルが、バラ
ンスよく含まれた地下水
である。
ウイスキーを水割りにして楽しむ
場合の水は、原則として、軟水が
無難。WHOでは、硬度60mg/l以
下を軟水、120mg/l以下を中程度の
軟水としているが、国産ウイスキ
ーの水割りにはこうした数値内の
ナチュラルミネラルウォーターが
良いとされる。

先の「エピソードⅠ」で世界の湖
の水として最初に挙げたのがこの
チチカカ湖であった。但し、水割
にするにはしょっぱさを考えなき
ゃいけないが、残された時間にど
れ程の湖を周れるか知れないがチ
チカカだけ是非行っておこうと思
う(※会員の高齢化が進んでいる
が、できれば若者を誘いいっしょ
に訪れてもみたい)。



脚注及びリンク集
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(1)「世界の大湖沼
(2)「世界湖沼会議」、財団法人 国際湖沼環
  境委員会
(3)「世界の湖と琵琶湖




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