敦賀原発、破砕帯上の地層に変形

2012年12月02日 | 防災と琵琶湖

 

日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)敷地内
の岩盤の亀裂(破砕帯)に活断層の可能性が指摘
されている問題で、原子力規制委員会の専門家調
査団は2日、1日に続き現地調査を行った。終了後、
記者会見した島崎邦彦委員長代理は2号機原子炉
建屋直下を通る破砕帯「D―1」の上にある地層で
変形が確認できたことを明らかにし、活断層の可
能性を否定しなかったと報じられた。



2日間にわたる現地調査はこれで終了し、調査結
結果は、10日の評価会合で議論するとのこと。活
断層と判断されれば、規制委は再稼働を認めない
方針。日本原電は「活断層ではない」としており、
評価会合では同社の担当者から説明を求める予定。



D―1は敷地内の活断層「浦底断層」との連動が指
摘されている破砕帯の一つ。島崎代理は地層の変
形がD―1によるものか証拠はないとしつつ、浦底
断層を動かしたのと似た力が加わっているとの見
方を示した。変形の年代が、原発の耐震設計審査
指針で活断層と定義される12万~13万年前以降か
は明言を避けたという(時事通信 12月2日)。

 

 【エピソード】

原発をめぐって敦賀半島を中心とした活断層の破砕帯
の過去の変形調査結果が詳しく報告されるようになり
改めてオープンで冷静な議論がはじまろうとしている。
現場に関係する人たちの良心を信頼しここは静かに見
守りたい。そして、安全審査結果から学べる事象をすべ
て汲み上げ防災技術・システムのスパイラルアップに
繋げていければと考える。

 



事務局からのお願い

恒例の新年会開催についての意見を至急ご連絡下さい。
この間の佐々木さんの話では早く決めて欲しいとのこ
とでした。よろしく!

 

【脚注及びリンク】
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1.大飯原発:破砕帯の再調査も「活断層否定できぬ」
  毎日新聞、2012.11.02
2.地震と原発(2)、さよなら神戸ネットワーク
3.敦賀半島の活断層と原発、Welcome to Kunihiko
  Suzuki's web site !2012.8.1 
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