あらためまして、ご報告です。
昨日行われた、全日本選手権で勝つことが出来ました。
チームの誰かが勝てれば良い。勝たなくてはならない。
そう強く思いながら望んだこのレース。私自身、チームから勝ちを狙いに行く一人に任命され、大きなプレッシャーの中でのレースとなりました。
会場に駆けつけて頂いた多くの人々の応援は、プレッシャーとなりました。しかし、そのプレッシャーが私の集中力と忍耐力を最大限まで高めてくれたことは言うまでもありません。
レース後半は、止め処無く襲い来る苦痛に、自分の中に芽生える弱気な気持ちを振り払い。自分が勝つために、何をするべきかだけを考えて走りました。
自分の周りを走るライバル達は明らかに私よりも強い。それを認めながらも、勝利する僅かな術を見出し、そのことの実行に集中できた事は、尊敬するチームメートの代表として、勝負を託された意識が強かったからだと思います。
レースでの価値は勝利だけではなく、良い走りにも多くの賞賛が与えられるものです。しかし、今回のレースに限っては、チームの期待に答えるには勝利以外にありませんでした。
自分を勇気付けながら走った5時間のレース。最後のゴールラインを踏む瞬間まで、気を抜かず走りぬきました。
全てのプレッシャーから解き放たれ、頭の中は真っ白。ゴール後しばらくの間は視点も定まらず、記憶も曖昧なままです。
しかし、私の勝利を喜び、泣きながら駆け寄ってきてくれたチームメートの姿が目に入り、私も涙を抑えることが出来なくなった事だけは鮮明に覚えています。
このチームで走ることが出来て、そして多くの声援の中で勝利することが出来て。私にとって昨日は、忘れることの出来ない一日となりました。
この勝利のために、犠牲となって走ってくれた皆には頭が上がりません。そして、自分の可能性を捨てた事を、微塵も見せずに、私に祝福の言葉をくれた彼らを、尊敬する思いがまた強くなりました。
この勝利は、チームメート、応援してくださった皆様。多くの人にとらせて頂いただいた物だと思っています。
そして、フェアに戦ってくれたライバル選手、会場に居た全ての人々のお陰で素晴らしいレースだと思うことが出来ました。
本当にいくら言っても感謝の気持ちは伝えきれません。
これから1年、ナショナルチャンピオンジャージを着用して走ることになります。そのジャージに恥じぬよう、精進して走りたいと思います。
これからも、選手の応援をよろしくお願いします。