靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

身体を動かす ということ

2010-06-08 23:42:52 | 出来事や雑感や (子育て)
月曜日の夕方。車で20分ほどいったところにある湖へ。

長男が空気を入れ。


長男と長女で運び。


ライフベストを着込んで出発。


湖の真ん中で、櫓をこぐ手を止め、漂う。

あひる、岸辺のムース(ヘラジカ)、水面に浮かぶ黄色い花、鳥の声、ボートにあたるかすかな水の音。

深呼吸してまた櫓を。

ボートの前方で、気持ち~、と長男長女。

後方に次女、三女。そして、夫、私。次男は私の膝の上。

出発したときはひっそりとしていた岸辺に続々と人々が到着している。待ち合わせをしていたJとその子供達の姿も。


長い冬が終わって始めてのトライアスロン・クラブの集まりだそうだ。夏の間毎週月曜日夕方練習があるらしい。

「冬の間にどうやらスウェットスーツ縮んだらしいなあ。ってね、皆口々に言うのよ、でも、ほらマチカわかるでしょ、スーツは縮みはしないのよ。」と頭の輪郭にぴったりそった帽子をかぶりながらJが笑って言う。

デッキから飛び込むJ。

湖往復で半マイル(800メートル)程、二往復するそうだ。気温15度弱、泳ぐにはかなり寒い。

岸ではJの二人の息子と長男がラグビーボールで遊ぶ。長男はそのままJの家へ明日の昼まで泊まり。



Jにも5人の子供がいる。一番下が9歳、上2人は成人して家を出た。「自分もその嵐のような毎日を通ったのよ。」と言いながら時々こうして長男を連れ出してくれる。

水泳チームでJの息子と長男が一緒なのだけれど、待ち時間、私が下の子達を追いかけまわしている間、Jはいつもジムで運動している。真剣な顔でタイムを計りながら。先日もハワイのバイアスロン大会に参加して帰ってきたばかりだ。いつも背筋がビシッと伸び、引き締まった身体、50代とはとてもおもえない。

Jと向き合う時いつも浮かぶ言葉が「present(今此処にいる)」。いつ誰とでも相手の目をまっすぐとみつめ、研ぎ澄まされた集中力で「今此処」にいるのだ。余計な思考や感情が挟まることがない。

身体を動かす、ということをもっとしていこうと思っている。これまでの人生、運動という運動をしてきたことのない私の場合は、まさか今からトライアスロンというわけにはいかないのだけれど。ヨガや太極拳やクロスカントリー・スキーやサイクリングやハイキングや散歩、だな。(笑)