チェーホフのことをかんがえると、胸が少々痛くなったり、ざわついたりしたものだ。
なぜかといえば、小説を書きたいという欲望・野心が、若いころにはあったからだ。
詩を書くのもいいが、小説なら多少お金になるだろうと、確たる根拠なしに思い、思いしていた。
中学時代に20枚の短編を書き、10万円をいただいて、たくさんの書籍を買った。
ドストエフスキーやトルストイのような長編はとてもムリだが、短編なら書けるか . . . 本文を読む
久方ぶりに、大きく重い写真集を買ってしまった。
文芸春秋社1995年刊行、定価1万5千円(税込)。付せられた帯に「一冊に入ったチェーホフ記念館」とある(^^♪
右下の文庫本と比べればその違いがわかるだろう。
もっとも古本扱いなので値段は半額以下。
チェーホフ、チェーホフ! 彼には激しい思い入れがあるのだ。
・・・チェーホフのシベリア、そして同時代の人びと。 . . . 本文を読む
■宮元啓一「仏教誕生」講談社学術文庫(2012年刊 原本はちくま新書1995年)
わかりやすい本だが、内容が十分展開されず、しばしば尻切れトンボで終わっているのはどうしたことか?
本当の初心者に向けて書かれている。しかも思弁的な議論はおこなわず、平明な表現に終始。
初期仏教は、昔は原始仏教とよくいわれた。初期仏教も原始仏教も、意味するところは同じである。
釈尊・・・つまりブッダの生涯と思想に . . . 本文を読む
期待を込めて読みはじめはしたものの、さきに結論を書いておくと、あまりおもしろくはなかった。
最新情報によってブラッシュアップはされているが、昔からある戦記物、第二次大戦ものとそう大きくは違わない。
本書は「新書大賞2020」の第一位に選ばれた本である。
だからというわけではないが、付せられた帯に呉座勇一さんの推薦文があり、
《冷戦期のプロパガンダによって歪められた独ソ戦像がいまだに日本では根強く残 . . . 本文を読む
岩波新書、中公新書には、昔からお世話になっている。文春新書、講談社新書なども読むが、岩波・中公に比べたら相当少ないだろう。
歴史にはまると、どうしても岩波&中公に注目せざるをえない。それだけ、おもしろそうな本を続々と刊行しているということだ。
さて、本日は、前回につづけて、岩波新書シリーズ中国近現代史から2冊を取り上げる。
■久保享「社会主義への挑戦 1945-1971」シリーズ中国近現代 . . . 本文を読む