二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

50ミリレンズの奥行きを語る

2018年10月03日 | Blog & Photo
  (左キヤノンFD50ミリF1.8、右同50ミリF1.4)


■マニアックなお話■


集めるつもりなんてまったくなかったのに、
身の回りは単焦点50ミリだらけになっている。
散歩写真を撮るには、35ミリレンズが欲しい、あるいはマクロが欲しいと考える場面もあるけど、
まあ、ほとんど2/3は50ミリで間に合う♪

人びとが密集し、建物や看板、その他のものが所狭しとならんでいる大都会とは違って、
田舎の空間はゆったりしたものであ~~る。
都会のマンションで何年か暮し、田舎へ帰ってくると、拍子抜けしてしまう人もいるだろう(^^)/~~~
そこに28ミリではなく、50ミリレンズの登場となる!

40年も写真とつきあってきて、初老となってふたたび初心に戻り、50ミリレンズのポテンシャルを見直す。

キヤノン
ニコン
ペンタックス

この3メーカーにいたっては、フィルム用のF値のことなるレンズを、何本も持っていたりする。
F1.4、F1.8。
F1.4に較べ、F1.8は廉価版という棲み分けがあった。


  (右50ミリF1.4)

しか~し、巨大なプリントを仕上げようとおもわないかぎり、写りはそんなに違わない。
むしろ、F1.8の方が、小型軽量で、取り回しがよいといえる。
ただし、トップにあげた2本、問題が一つ(=_=)
それは最短撮影距離。
FD50ミリF1.4 0.45m
FD50ミリF1.8 0.6m

わずか0.15mじゃないかというけど、F値の違いより、わたしはこちらの方が気になって仕方ない。


  (EF50ミリF1.8STMとFD50ミリF1.8)

そして、こちら。
キヤノンEF50ミリF1.8STM。
最短撮影距離0.35mを誇るすぐれもの(^^♪
円形絞りで、近距離からだととてもなだらかで自然な背景ボケを作り出してくれる。

とはいえ、完璧に“廉価版”というしかないのは、プラスチックの鏡胴仕上げ。
つるりとしていて、絞り値、距離目盛りなどの文字はまったくない。
ガジェット感覚というか、道具としての手ざわりがつたわってこない。
最近出番が多い愛用レンズにもかかわらず、しみじみ眺めながら、本当にガッカリする(=_=)
一方、FDレンズ群は、基本的に金属鏡胴なので、ずしりとした“もの”の存在感を、もつ人の手につたえてくる♪

だけど、寄る年波のためか、F1.8を使いはじめると、F1.4レンズが重く感じられる。
ズミクロンではないけれど、F2でいいから、もっとコンパクトで軽量なレンズはないものか?

40ミリ、または45ミリF2.8クラスのパンケーキレンズがあるじゃない・・・そうだった。
たしかに、小型軽量ではずば抜けたものがある。
だけど、だけど、あえて欲をいわせてもらえば、鏡胴が短かすぎて、距離リング、絞りリングの操作がやりにくいのですねぇ(゚ペ)

・・・というわけで、わたし的には50ミリF1.8(F2というのもあるが)こそベストチョイスなのであります(^^)/

一時期、Aiニッコール28ミリF2.8Sというレンズが評判になったことがあった。
最短撮影距離0,2m、当時としては画期的なレンズだった。
「あなたもゴキブリの目になって、世界を眺めることができます」
な~んて、メカライターさんが書いているのを読んだことがある。マクロ的に使えるという意味なら、昆虫の目に近づくことができるよね、たしかに。
(現在はコンデジの広角側マクロ機能が一般化しているけどね。)





キヤノンAE-1にくっついてきた50ミリF1.8はレンズ周縁部にカビがあるが、撮影にはほぼ影響がないことがわかったので、
今後キヤノンのAE-1を持ち出すときは、このレンズが相棒となることが多いだろう。
B級品には、B級品の軽快感があり、フットワークがよくなる。
贅沢はいわず、それを愉しもうではないか(*゚ー゚)v

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 逆ハーレム | トップ | 秋の雲 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Blog & Photo」カテゴリの最新記事