二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

なにがではなく、どう写っているかにこだわる

2013年07月30日 | Blog & Photo
<ニコンF3 Aiニッコール50㎜F1.4>

あいかわらずデジとフィルムのあいだをいったりきたりのMikenekoさん、フィルムは昨年復帰したところなので、出戻りです*´∀`)ノ
なんでもどってきたかというと、中途半端なまま、仕事の忙しさにめげて、フィルム&スキャンという楽しみから離れてしまい、それが心残りだったからです。2003年から2005年ころのことです。

フィルムはこの数年のあいだに、モノクロ1種、カラーネガ1種、リバーサル1種だけに絞られ、ほそぼそと限定生産される時代に突入・・・という恐ろしい予言をしている人がいます。
わたしにはその真偽を取沙汰できるような特別な情報はありませんが、楽観を許さない情勢であるとはいえますね。
だから・・・いま楽しんでおかないと、せっかく手許に残した数台のフィルムカメラ、たいして使わないうちに、ゴミとなってしまう(^^;) そんなおもいがあって、今年は昨年の倍くらいは熱を入れて撮影しています(本人はそのつもり・・・という意味)。

よくいわれることですが「なにが写っているの?」というだけなら、コンデジで十分。いやi-phoneだって、スマホだって十分と考えている人がふえていますよね。
フィルムにこだわりをもっているのは、おそらくはなにがというより、どう写っているのかに対するこだわりが強いからなのですね。


<ヤシカマット124G>


<ローライフレックス3.5F>

たとえばこのページにあげたのは、アウトフォーカスをどう描写するか、そのテストのため、絞り開放付近で近接撮影したもの。「ボケ味」とよくいわれますが、アウトフォーカスがどう写るのかは、やっぱり無関心ではいられないのですね。
昨日つぶやきでも書いたように、友人に教えてもらったこのページのレポートがたいへん興味深かったのです。
http://blog.ojunktion.com/?p=518
パソコンで閲覧している方は、クリックしてピクセル等倍の画像を眺めるとおもしろいでしょう。なにしろライカのズミルックスといえば、アマチュアにはおいそれとは買えない、高価なA級グルメのためのレンズ。一方フジフィルムXシリーズ用35㎜F1.4は、新品を4万円台で買える普及価格帯のレンズ。
しかし・・・レンズ性能には、これだけの差がある!
これはライカの神話がどうのという問題ではないのですが、現代のレンズが、これだけ高性能であるという意味で、わたしにはかなり衝撃的!!

そうなると、ボケは単なるボケではなく、アウトフォーカス部分をどう描写するかという、新たな問題を惹き起こすのですね。

レンズの個性がうすれて、どれで撮っても同じような絵になっておもしろくないという話を近ごろ聞きますが、果たしてそうなのか?
コンデジはほとんどの場合オールピンとなってしまいますが、APS-Cから上のクラスのセンサーとなると、この「アウトフォーカスの味」を、まだまだ楽しめるのではないか。

そんなこととっくに承知、いまごろなんだねと笑われるかも知れないのですが、こういう光学性能や個性に対し、昨今あらためて意識が先鋭になってきたB級レンズグルメのMikenekoさんなのであります(笑)。
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