買い物に出かけたついでに、市役所の地下駐車場へクルマを止めて、高崎公園周辺を一回り。最高気温12℃、風のあまりない、おだやかな一日だった。
最近ではめったに足をはこばないが、たまにはのぞいてみようとおもって、シティギャラリーへ。
■高崎シティギャラリー
http://www.takasaki-bs.jp/gallery/
すると「佐藤文惠子気功書画個展」というのをやっていた。
「へええ、気功書画ってなんだろう?」
第十二回とある、書と絵画のコラボレーション展示だった。
トップの写真をご覧いただけばわかるが、佐藤文惠子先生が、お一人で制作し、展示している。
書も絵もまったくの自己流だとのこと。お生まれは上海(たぶん・・・)だが、在日30年。とてもおしとやかな、流麗な日本語を話す。
「ああ、中国の方なんですね」
なんだか見ているうちに、元気がもらえるような華やかな生命感が会場に充満していた。
書もわが国の地味な伝統的な書法とはずいぶん趣がことなる。枯淡な境地を表現したものではなく、ひと味、ふた味違った美意識があるのがすぐにわかったので、少し時間をかけて、拝見することにした。
絵画はもちろん、書などはまったくの門外漢、わたしの予備知識など、ゼロにひとしいのだが、強く惹きつけられるものがあった。
太極拳もおやりになるそうだが、本職(ご専門)は気功の先生。
絵画は水彩で、とてもカラフル。牡丹や瓢箪などの植物と、小さな生き物が、じつに独特なセンスでデザインされている。
佐藤さんの流儀というのが、見る者にある種の波動をつたえてくる。
ホームページかブログをやっておられるのかとお訊きしたら、ネット社会とは縁がないばかりか、E-Mailも使っていないという。さきほど念のためググってみたが、ネット上にはまったく情報がアップされていなかった(^^;)
絵画の展示は今回がはじめてだという。書はもう長くやっておられ、ある境地に達しているのが、門外漢のわたしにも推測できる。
近代的西洋流価値観とは明らかに一線を画している。驚くほど躍動的だったり、気高さの表現だったり、いのちあるものに対する愛のささやきだったり、崇高なものへの賛歌だったり、美への渇望だったり。どこを切り取ってもオリエントの香りがじつに豊かですばらしい。
この個展はもう終ってしまったけれど、来年の春には十三回目の個展を開催するとのこと。
お近くの方はぜひ出かけてみるといいだろう。
シティギャラリーでは、ほかにも絵画展などがおこなわれていたが、残念ながら「手習い」のレベル。
写真もそうだし、書や絵画、生け花など、日本人は先生についてお勉強する「手習い」が大好き。
このギャラリーの展示は、そういう意味では、日頃の成果をお友達や近親者に見てもらう、ピアノの発表会のようなものが大半。したがって、次第に足が遠のいてしまう。
名刺をお渡しし、会場風景を撮影させていただいた。
「基本的には撮影禁止なんですが、あなたなら、まあ・・・」といっていただいた(^_^)/~
動脈硬化を起こしかけているMikenekoさんには、とてもいい刺激だった。
いただいた案内ハガキには「国際気痩健美研究所」とあった。その所在地はわたしの住まい“二草庵”から、そう遠くはない。
久々のすばらしい出会い、ありがとうございました<(_ _)>