二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

一輪深き淵の色

2013年07月03日 | Blog & Photo
今日は水曜定休日。
しかし、残念なことに、小雨がしとしとと降っていて、撮影に出たくなるようなお天気ではない(^^;)
本屋さんやカメラ店にいって遊んでこようかな・・・と思いながら庭を散策していたら、
朝顔が一輪だけ咲いていた。
すぐに思い出したのが無村の名句。

朝顔や一輪深き淵の色

「ああ~、朝顔の青っていいなあ」
わたしはクルマに置いてあったX10のマクロモードで2枚ほど写真を撮った。

朝顔に つるべとられて もらい水

千代女のこの句も有名だけれど、多少わざとらしさがつきまとう。
人それぞれの「感じ方」だろうけれど、むろん。

この日の天候をある程度予想し、一昨日、昨日と、街角や郊外をぶらついた。
この日のお供はフジのX10、それにF-1。
X10は下取りに出してなにか別機種を買う予定なので、このところ、別れを惜しむつもりで、よく持ち出している。なにしろ、8GBのSDカード、まだ2枚目なのだから・・・。

F-1には途中まで撮ったままのプロビア100Fが入っている。
レンズはFD85mmF1.8。
このレンズもほんとうに出番が少なく、手に入れてから22~23年たつのに、数回しか持ち出していない(=_=) 50mmのF1.4があれば、85mmはいらなかったのだな、わたしの場合。最短撮影距離0.85mというのが、なんといってもかったるい(笑)。

一昨日、昨日の“成果”の中から、4枚ピックアップし、コメントを付しておこう。



柿木式(かきのきしき)アーケードというのがあったのですね。
ここは前橋中心市街、アーケード街。
いままで何度も撮影で通っているのに、気がつかなかった。



DICKENS(ディケンズでいいのかな)というビアハウスのヨーロッパふう看板。
ワインもきっと飲めるだろう。この配色はワイン系のデザインのように思われる。



八百屋さんの店先。
裸電球ではなくLEDというのが、時代の変遷をものがたる。
昔ながらの街の専門店が、どんどん姿を消してゆく。しかしこの店は、いつ通っても客足がたえない。



牛舎だったらしい残骸が、その無惨な姿をさらしている。放置された農機具。
こういう光景も「兵どもが夢のあと」ということになるだろう。
「おじいちゃん、死んじゃったのかな?」
そんな想像が、心の端っこをよぎっていった。


※機材:フジフィルム X10(5枚共通)
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