二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

撮り鳥1年生年末の一日

2014年12月29日 | Blog & Photo
昨日は11時ころから夕方4時ころまで、昼食休憩をはさみ、一日中フィールドにいた。
気象情報によると、本日未明から雪が降り、群馬県南部積雪5cmと予報されていたから。
鳥を撮るのは、ほんとうにむずかしい。
彼らは人間をそもそも信用していないのだろう。姿を見ると、あるいは人の気配を察すると、サッと遠くへ逃げていく。

わたしのような初心者が野鳥の存在に気がつくより、野鳥たちがわたしの出現に気がつくほうがはやい。
野鳥観察用のブラインド・・・というのを売っている。
早い話、移動がラクな一人用ミニテントで、窓付。その中に隠れ、鳥がやってくるのを待つ。ネットで調べたら、2万数千円。
う~ん、そんなグッズを買って、この寒空の下、いったいどこで待ち伏せしたらいいのだろうか(笑)。

鳥たちは、人間を信用していない。物陰に隠れたり、高い梢から下りてきてくれなかったり。人間に対し、彼らが安全と考える距離をつねに保とうとする。
五感をすべて使わなければ、鳥を撮るなんて不可能。
わたしはどうしても眼に頼りすぎるが、ほんとうは耳のほうが大事かも知れない。
鳴き声を聞いて「あっ、***がきているな」と察知しなければならない。
種名まではわからないとしても、どの方角、どのくらいの距離に野鳥がいる・・・と。
昆虫はほとんど声を出さないが、鳥たちはほとんど、なんらかの声を出す。

1.可能なかぎり足音を立てないように歩く。
2.4~50mほどさきを見るようにする。
3.耳をすまし、皮膚感覚を研ぎすます。
4.野鳥を発見したら、その瞬間に立ち止まる。カメラを操作する以外、身動きしない。

人里はなれたところにいる個体は、とくに人の出現に敏感だから、初心者は自然公園や河川敷の散歩コースのほうが撮影はしやすいように、わたしは思う。
やたら歩き回らず、立ち止まって木陰などに身を寄せ、数分間じっと立ち止まって観察している。「じつはおれは人間じゃなく、木なんだよ」とでもいうように(^^)/~~~
肉眼でとらえ、双眼鏡で確認・・・というステップを踏むこともあるが、そのままカメラを構えることもある。
小さなターゲットを的確に、すばやく視野の中に捉えるのは、相当な訓練が必要だろう。わたしはいまでも「あれ? あれれ」とばかり、野鳥の姿を見失ってしまい、自己嫌悪にかられたりしている^^;

「遇えないとますます遇いたくなる」というのは、わたしが野鳥に恋をしているから♪
なかなか遇えないから、遇えたときの悦びは大きい。
撮影できなくても、ウォッチングできただけで満足・・・とはいかないけれど、よし! つぎのチャンスをつくろうと、気を入れ直す。

まったくのところ、撮り鳥1年生はフィールドに出るたび、こうして一喜一憂しているのだ。


Top画像はアトリ。この前よりはややクリアに撮影できた。焦点距離は約1000mm。木の幹に寄りかかることができた。


これもアトリ、調べたらアトリ♂、冬羽らしい。ウソやマヒワにはまだお目に掛かっていない。遇えたらきっと、舞い上がるだろう(^^)/


つぶやきでとりあげたが、ジョウビタキ♂、地に落ちた木の実をついばんだところ。このシーンははじめて見、はじめて撮影できた。


これもジョウビタキ♂。♂はテリトリー行動をするから、見失っても、しばらく待機していると、大抵また現われる。




コゲラが一生懸命に幹に巣穴を掘っている。幹をつつく音でそこにいるのがわかった。わたしの出現に気がついているのか、いないのか? 一心不乱。
巣穴は完成間近のようだ。




最後はハクチョウだが、これはほとんどおまけのようなもの。
利根川の支流にK川があり、I橋の東にハクチョウが飛来するのは、去年から知っていた。しかし、20羽、30羽レベルだと聞いていたので、関心がもてなかった。
この撮影ポイントの管理人みたいなおじさんにお訊ねしたら、12月のうちに、こんなにたくさん(およそ100羽とのこと)飛来したことはかつてなかったという。
常連らしいカメラマンが7~8人。そのほか、入れ替わり立ち替わり見物人がやってきて、ケータイやコンデジを構えて、しばし佇んでいる光景が見られた。

ハクチョウは野鳥写真というより、風景写真の一部・・・として撮るのがいいのだろうか?
30代の半ばころ、渡来地として有名な、新潟県の瓢湖にもいったことがあるが、うんざりするほどハクチョウやいろいろなカモがいて、いささかあきれたことを覚えている程度(;_;)
モノクロで撮影したわけではなく、ほとんどカメラまかせ(若干露出は補正)。だけど、ご覧のようなフォトとなった。
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