二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

鷗外の「堺事件」と大岡昇平に寄り添う

2022年08月11日 | 小説(国内)
大岡昇平といえば、“ケンカ大岡”と呼ばれたほどの文壇有数の論争家である。 湯川豊さんの「大岡昇平の時代」河出書房新社(2019年刊)も、いずれ読もうとかんがえて、ストックしてある。 戦後派作家のなかで、ただお一人を択べといわれたら、わたしは躊躇なく、中原中也の伝記を書いた大岡さんに指を屈する。 そのうえ「野火」は、ドストエフスキーの「死の家の記録」とならび、二度読みしてもまだ読み足りないと思わせて . . . 本文を読む
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