二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

質問だけがそそり立つ  2022-04(2022年6月28日)

2022年06月29日 | 俳句・短歌・詩集
これは答えではなく ただの質問。 なぜ人は人を殺すのか? 二人三人ではなく 数百人数千人単位で。 プーチンを裁判にかけられないとはどういうことだろう。 たった二人を殺して死刑判決をうけた男がうめいている。 怒ろうが泣こうが あたりいちめん木も草も ただあるがまま そこにある。 あの人もこの人も向こうの人も 招かれざる地球の客だね。 真っ黒な顔をした客がわさわさと犇めいている。 法服を脱いだ裁 . . . 本文を読む
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紀行文学における「街道をゆく」の位置 ~「甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみち ほか」を読みながら

2022年06月29日 | ドキュメンタリー・ルポルタージュ・旅行記
■「甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみち ほか」街道をゆく(朝日文庫)第7巻 「週刊朝日」連載1973年1974年1975年 「街道をゆく」を読みながら気になってきた本がある。 それは沢木耕太郎「深夜特急」である。 過去(40代の後半)に読みかけたことがあったけど、あえなく挫折。 沢木さんはノンフィクション作家、エッセイスト、小説家、写真家と、いろいろな横顔を持っておられる。 中でも「深夜特急」(mi . . . 本文を読む
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