二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

秋の女神と日本の色

2013年11月05日 | Blog & Photo
秋の女神は、色彩がお好き。赤や黄色だけでなく、形容を絶するような変化に富んだ微妙な色を、あちらこちらにまき散らす。蒸栗色、木賊色、水浅黄、利休茶、朽葉色、老竹色、鉄紺、茄子紺、渋柿色・・・。数えあげていけばきりがない。「松のことは松に習え、竹のことは竹に習え」といったのは、松尾芭蕉センセー。日本人の自然観照は、昔から(おそらくは平安時代くらいから)、じつに繊細で、ある意味で執念深いものがあった。こういう色の名称と色見本から、わが日本人の風土愛がじんわりつたわってくる。 . . . 本文を読む
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