二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ウジェーヌ・アジェのように

2011年04月29日 | Blog & Photo
アジェは後世が発見した写真家である。 ウィキペディアのアボットの稿には、こう書かれている。 『1925年に、フランスの写真家、ウジェーヌ・アジェと出会った。アジェが死ぬと間もなく彼の作品をまとめて手に入れ、散逸から救い、最終的にはニューヨーク近代美術館に購入させることに成功した。』 つまり、ベレニス・アボットが屋根裏でつつましく、貧しく暮らしていた街の写真師アジェと出会っていなければ、アジェの数万点におよぶあの貴重な作品群は、その大半が散逸し、歴史の彼方にうもれてしまっていただろう、ということ。これは写真史の本では必ず語られている有名なエピソードだから、知っておられる方が多いだろう。 . . . 本文を読む
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