mamo style 楽園ハワイの地味暮らし

楽園ハワイで地味ーに暮らす日々

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ハワイ島トリップ 3日め キラウエア

2012-11-04 | トリップ


ハレマウマウの火口からの噴煙。
この下に、マグマが流れている。

ハワイ諸島は、海底火山の噴火で隆起して生まれた。
地図で見ると、ハワイの島々は、北西から南東に向かって右下がりに並んでいる。
南東で海上に誕生した島は、太平洋プレートに乗って北西の方面に運ばれる(地図で言うと、右下から左上へ)。
何万年も掛けて(100万年に51㎞だそうだ)、ベルトコンベアーに乗っているかのように運ばれる島々は、いずれ海底に沈んでその島の一生を終える。
ハワイ島はまだ若い。
ハワイ島の先には、まだ海上に顔を出さないロイヒ海山が育っている。

この島は、まだ生きている。

ハワイ島3日め、
キラウエア火山をめぐる。

ハワイ火山国立公園のゲートを進み、クレータ・リム・ドライブをしばらく走ると、道路は行き止まりになっていた。
火山活動が活発な時期は、道路が閉鎖になるのだ。
火口の周りを一周するルートは他にない。
仕方がない、行けるところを行こう。
車をUターンさせて、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードを走る。




遠くに、マウナケアが見える。
カメラをズームしてみると、昨日訪れた天文台が見えた。
昨日のことなのに、もっと時間が経っている気がする。

道路のところどころに、大きな駐車場がある。トレッキングルートの入り口だ。
ラバチューブの看板を見つけて、車を止める。
ここを散策しよう。



大きなシダが頭上で揺れる。
幾層にも重なった葉が光を映し、地上に影を落とす。




ラバチューブの入り口が見えてきた。溶岩で出来たトンネルだ。
日本のTVなどでも紹介されて有名になった、パワースポット。
この日は、人も少なくトンネルの中はわたし達だけだった。
ひんやりと静かな硬い空気が周りに漂う。
実はわたしは、閉所恐怖症だ(笑)。
エネルギーがどうの、オーラがどうのと考える間もなく、通り過ぎた。




チェーン・オブ・クレーターズ・ロードを、ひたすら海が見えるまで走る。

道路の周りは、真っ黒な溶岩。
このあたりは、1960・70年台の噴火の跡だ。




ハワイ島の溶岩はサラサラと粘度が少ないのだという。
そのせいか、こまかいシワを留めて固まっている溶岩。まだ柔らかくさえ見える。
欠片は軽く、日にかざすとキラキラと光っていた。




こんなところにも、オヒア・レフアは育っていた。
いつか植物が溶岩を埋め尽くし、森になるのだろうか、
その前に、人間に開発されてしまうんだろうか。
はたまた、ふたたび溶岩が流れて、黒い大地となるのか。

いずれにしても、同じ形をとどめていることはないだろう。

ペレによって、破壊されは生まれ変わるハワイの大地。
終りと始まりを繰り返し、長い年月の中で、このハワイの島々すらも、生まれては死んでいくのだ。

一面真っ黒い溶岩の上に立って、人の力なんてまったく無力だと、思い知らされる。
そして、自然の力強さに、いさぎよさに、圧倒される。







旅の終わり、空には薄い虹が出ていた。
もうすぐ空港に向かう。
オアフの喧騒の中に帰らなくては。

わずか3・40分ほどのフライトで、飛行機はホノルル空港に着いてしまう。

空の上で、記憶がフラッシュバックする。

ワイピオの谷の底で、馬にまたがりタロ芋畑を見まわる夢をみる。
Yokoさんのコーヒー農園で、赤いコーヒーの実を摘む夢をみる。


ハワイ島の記憶は、わたしのからだに染み込んだ。
だから、思い出せばいつでも、頭の中の記録としてではなく、感覚として蘇る。



思い出せばいつでも、わたしの魂はハワイ島に飛んでいけるのだ。






追記>後で読みなおしてみたら、方角の間違いがありました。ごめんなさい!(^^ゞ 
下記の通り訂正いたします。上記記事内は訂正済みです。(5/9/2013)

誤>南西で海上に誕生した島は、太平洋プレートに乗って北の方面に運ばれる。
正>南東で海上に誕生した島は、太平洋プレートに乗って北西の方面に運ばれる(地図で言うと、右下から左上へ)。






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ハワイ島トリップ2日め ワイピオ渓谷

2012-11-04 | トリップ
ハワイ島2日目、
サンライズの後は、いよいよ、もう一つのメインイベント、ワイピオ渓谷の谷底を乗馬で廻るツアーだ。






ワイピオに初めて訪れた時、胸が締め付けられるほど、しあわせな気持ちになった。
その時は、展望台から下を見るだけだったのに、ここにはすべてがある、と思った。
すべてがパーフェクトに調和していた。
水と光と緑が、柔らかく一つになっていた。


いつか、この谷底を自分の目で見たい、この場所の一部になりたい、とずっと思っていた。
今日、ついにそれが叶うのだ!




一方が海に面し、あとは断崖に囲まれた小さな集落。
携帯電話さえ繋がらない閉ざされた空間で、人々は畑を耕し、タロ芋は太古の夢を見ながら育つ。





わたしにあてがわれたのは、気立てのよさそうな、スマートな栗毛の馬。
数えるほどしか乗馬経験のないわたしでも、馬が勝手にリードしてくれる。
手綱をほんの少し振れる程度に与えるだけで、いうことを聞いてくれるやさしい子だった。
とはいえ、馬の背はかなり高い。
カメラを取り出すのも不安定で、最初は写真を撮る余裕もなかった。

サドルに付けられた荷物入れにカメラは入れてある。
だんだんと馬にも慣れ、いつでもカメラを取り出すことは出来た。
しかし、そうしなかった。

しばらくは目で見ることに集中したかったのだ。
自分の目で、肌で、この空間を感じることをしたかった。
馬の体温を感じ、皮膚のハリを感じ、馬の背に揺れる感覚を楽しんだ。
目の前のタロ芋の葉っぱの緑、グアバの実の薄黄色、遠くの山の木々の重なり、鳥の声、流れる川のせせらぎ、雲の色、風のにおい、すべてを楽しんだ。



遠くに見える滝は、フラで有名なヒイラベの滝か。




馬は道端の草を食みながら、ゆっくりと進む。
途中、靴が濡れるほど深い河も渡った。
少し浅瀬の所で、ガイドのケオニが写真を撮ってくれた。




思った以上に、じっくりと長時間のホースバックライディングだった。
馬の背の上で、わたしはワイピオの一部になって、調和のなかに入り込んだ。
ずっとこの時間が続けばいい、と思った。
終わりたくない。

馬は厩舎にもどり、私たちは自分たちの足で地面に立つ。
視界が急に低くなり、違和感さえ感じる。

ああ、終わってしまった。
名残惜しさと、充実した満足感と、なんとも言えない複雑な気持ちだ。






ガイドのケオニは陽気なハワイアンで、ジョークを飛ばしつつも一人ひとりにしっかりと目配りしていた。
馬を自分の分身のようにしなやかに扱って、前へ後ろへ、時には道を外れグアバをもいで私達に食べさせてくれたり、最高の心配りをしてくれた。


ガイドの良し悪しでツアーの楽しさはかなり左右される。
今朝のサンライズのガイド・フジタニさんといい、ここのケオニといい、ハワイ島のガイドさんは最高だ。

いい一日だ、と思った。と同時に、まだ一日の出来事なんだ!とも思った。
なんて充実した日だ。

ツアーが終わっても、興奮は冷めやらず、
「ケオニの嫁になってもいい」とわたしも同行の友人も勝手なことを言って、盛り上がった。


今日はヒロに泊まる。
昔の雰囲気を残した、ひなびた田舎町だ。
サクッと街なかを散策して、早めにホテルで休もう。
ハワイ島で作っているというコナビールを飲みたかったが、レストランすら数えるほどしかない。
スーパーでビールを買って、部屋のみした。
前の日ファーマーズ・マーケットで買ったマカダミアナッツがつまみだ。

明日はキラウェアにドライブだ。
ペレに会いに行く。





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ハワイ島トリップ2日め サンライズ

2012-11-03 | トリップ
ハワイ島2日目の今日は、アクティビティ盛りだくさんだ。

同行の友人に無理を言って、セッティングしてもらったマウナケアから見るサンライズ。
標高の高い山なので、酸素が薄く寒い。道路も悪く、レンタカーの保険はきかない。ツアーに入るしかないのだ。
参加者のピックアップにホテルをあちこち廻るため、出発は朝早いし(朝、というか、夜中だ!)、結構な金額もするし、人を誘うのはちょっと躊躇するツアーだ。

でも、どうしても行きたかった。


日付が変わってすぐ、夜中の1時前にはわたしたちは車に揺られていた。



山道に入っても、車は一気に頂上に向かわず、途中、車を停めて高地に体をならす。
スターゲイジングのはじまり。
ガイドのレーザービームライトの指す方向に、あちこち顔を向けてうんちくに相槌を打つ。
ガイドさんの知識量が半端じゃない。
星には全く疎いわたしは、ひたすら「へえー」と感心するばかりだ。

満月の夜だった。
月のひかりが強すぎて、星を見るには適さない。
それでもワイキキで見るよりはるかにたくさんの星たちが天上を埋め尽くしていた。



さあ、頂上に向かおう。


「気分の悪い人はいませんか?」
高地に順応できているか、途中途中でガイドさんが気を配ってくれる。



気分が悪いどころか、むしろ、気分上々。
ウキウキと、駆けまわりたい気分だ。

頭も冴えてきた。

わたしは昔、高地に住む人だったのかもしれない。



空が次第に明るくなってきた。




太陽が登ってくるのはもうすぐ。

無意識に反対方面を見る。



まだ、西の空に残る月。朝日の光でピンク色に染まる空に、白い月。
なだらかな砂地のような地面に、天文台、地球じゃないような風景。
おもわず走りだして、写真を撮る。

軽快だ!
もう、わくわくする。

走っても、息は切れない。
高地サイコー!
なんだか無性にハイテンションだ。
酸素が薄い影響か?





雲を上から見るのは、飛行機に乗った時くらいだと思っていた。
雲の下から、光が押し上がる。







朝日が昇る。
あたらしい一日が始まる。
空は青く、どこまでも続く。

1700キロのスピードで廻る地球の上で、わたしたちは立ち止まり、太陽を見ている。
壮大な宇宙の、チリのようなわたしたち。
でも、わたしたちも、宇宙の一部だ。

今、この瞬間は、ここにしかない。

あっという間に流れ去る時間と空間に、この記憶をしっかりと留めておこう、と思った。





遠くに見えるハレマウマウの火口。
夜中には、マグマが赤くてらてらと光っていたが、今は煙が見えるだけだ。
明日は、キラウェアをめぐる。


その前に、今日はもうひとつ、ビックイベントがある。
午後は、ワイピオに向かう。
ワイピオ渓谷の底に降りるのだ。





つづく・・・・




今回お世話になったのは、
マサシズ・ネイチャースクールのフジタニさんでした。
ありがとうございました。






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ハワイ島トリップ1日め ラダ・ファーム

2012-11-03 | トリップ
津波騒動から一夜明け、ハワイ島トリップは始まった。




アカカの滝もうでからスタート。




ごうごうと、つぎつぎと、滝壺に向かう、無数の龍たち。

ゆっくりと散策をしたいところだが、今日はコーヒーファーム巡りがメイン。
滝にご挨拶して、先を急ぐ。


コナ・コーヒーで有名なハワイ島の西側、コーヒーベルトと呼ばれる一帯には、
大小様々なコーヒーファームが続いている。
続いている・・・はずなのに、お目当ての農園の看板は見当たらない。

もう一つ並行して走る道の方にあるのかもしれない。



キョロキョロと動かす目の前に、白いテントの先っぽが見えた。小さなファーマーズマーケットがあった。
一旦は通り過ぎるものの、なにか気になってUターンして車を停める。


いい情報が拾えるかもしれない。













「ビンゴ!」





コーヒーファームに行き着いた!!!




ラダ・ファームは、日本人女性のYokoさんとアメリカ人の旦那様で経営するコーヒーファーム。



ファーマーズ・マーケットの入り口、最初に目についたのがコーヒーの店。
コーヒーを販売している女性に声をかけられた。日本語だ!
わたしたちがコーヒーファームめぐりをしている、と言うと、「うちのファームを見る?」
彼女はなんと、ファームのオーナーさんだった。
もうすぐ店じまいするので、そのあと、コーヒーファームを案内してくれるという。
願ってもない展開だ。

出会いは、こんなふうに偶然訪れるものだ。






小規模のファームなので、すべての工程を自分たちで手作業で行う。
豆を洗うところ、乾燥するところ、焙煎の機械、ミル、パッキング、すべて見せてくれた。


ラナイのテーブルで、コーヒーをいただきながら、Yokoさんとお話をする。
コーヒーの話、ペットの話、その他いろいろと、興味深い話(^_^;)。

話の合間にも、Yokoさんはあれこれと働いている。
庭になった熟れ熟れのジャックフルーツや、殻付きのマカダミアナッツを持ってきてくれた。
「好きなだけ割って食べなさい。」
お言葉に甘えて、いただく。
ナマのマカダミアナッツってこんなに美味しいんだ、
もう、ワイキキで売っているナッツは食べられないな、と思う。








自分の庭に食べられるものがなっている、ってこんなにしあわせなことはないなあ。
これが一番の満ち足りた生活なんだろうな、と、思う。






ラダ・ファームのラダはYokoさんの飼っていた猫からとった名前。




あまりにも長居してしまって申し訳ない。名残惜しいけれどそろそろ帰ろう。



最後にご夫婦で2ショットをお願いした。
お二人の笑顔がとてもいい。



日曜、月曜は、Yokoさんがファームツアーをしてくれるとのこと。
ラダ・ファームのコーヒーはもちろんコナ100%。クセのない、飲みやすい優しい味だ。
大手にはない温かさのある味だ。

思いがけない出会いから、いい時間を過ごせた。
Yokoさん、どうもありがとうございました。




明日は、マウナケアのサンライズツアーだ。
夜中の12時45分にはピックアップの車が来る。
早めにホテルに入って、寝よう。





ハワイ島トリップ2へつづく。。。。






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