「ごはんなの?」
「まだかー(がっくし)。」
曇天の朝7時。
でも、晴れそうな気配。
東の方から光が差し込んできた。
風が強いから、雲は案外早く流れていくだろう。
ハワイに来てから、天気の移り変わりがなんとなく読めるようになってきた。
風の流れや雲の配置、空気の重さ、そんなもので推測するのだ。
自然をそのまま読む。
これは古代から、生き物が持っている当たり前の能力。
人間は、自然にさからって生きてきたから、こんなことも忘れてしまった。
動物たちの帰巣本能も、また不思議な能力だ。
彼らはどうやって、生まれた場所や、子育てに適した場所に戻ってくるのか?
計器もメモも持たず、何万マイルもの距離を移動する。
冬、ハワイに子育てのために現れるクジラも、春には帰っていく。
親から教わるのだろうか?
何世代も何世代も繰り返すと、知識は遺伝子に組み込まれるのだろうか?
体ひとつになったとき、人間が一番バカなのかもね。
雲が切れてきた。
眩しい光と、青い空に、鳥たちがさえずっている。
さて、ニコにごはんをあげよう。
ニコのハラ時計も、すばらしい能力だ。
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