Over The Rainbow

最近、よく虹を見る。

朝、ワイキキへ仕事に向かう途中、Ｈ１をカピオラニに降りる頃、ワイキキのビル群にかかる虹。
夕方、ハワイカイに帰る途中、カハラからアイナ・ハイナの住宅のあたりに根を下ろす虹。

ハワイでは局地的に雨が降ることが多いのかな？
虹が出ているということは雨が降っているということ。
でも見ている場所はまぶしいくらい太陽の光が降り注いでいる。


昨日の仕事帰りに見た虹はとってもきれいだった。
Ｈ１に乗ってしばらくして前方に見えた大きな虹。パーフェクトに弧を描いていた。そればかりかダブルに掛かったパーフェクトなダブルレインボー。

虹の根っこを掘ると宝物が埋まっている、っていうお話を思い出して、根っこの方に目をやってみる。おっと、ハイウェイなんだから運転には気をつけて！

虹が現れたとたん、前方を走る車の群れもスピードが遅くなったみたい。
みんなきれいな虹を見ようとスピードを落としているのかな？
そうだとしたら、なんだかうれしい気分。
ハワイの人は虹を愛で、楽しむことを知っている、そう思うとなんだかうれしい。

虹をくぐって車を走らせると前方は真っ黒な曇り空。
ハワイカイ方面はどうやら雨らしい。

フードランドに立ち寄って、夕食の材料を買い込みレジを済ますと、レジのおばちゃんが、「傘をさしてもらってね」
外を見ると土砂降り。
フードランドは雨の日は「傘さしますよサービス」をやっているらしい。
ふだんでも、店員さんが車まで荷物を運んでくれるのだが、雨の日の今日は、大きな傘を差して車まで送ってくれた。もちろん荷物も持ってくれる。
傘を差してもらっても濡れるほどの大雨だった。
店員の若い男の子はびしょぬれになりながらも「Thank you!」とにこやかに笑顔をくれた。

車のワイパーも意味がないくらいの雨だったが、心の中は太陽の光が降り注いでいるみたいに暖かかった。

虹の根元に住む人々こそが、宝物。