終りと始まり。 2012-10-31 | トリップ 東の空が明るくなってくる。 西には、まだ満月。 満月のこの日、ハワイ島のマウナケアに登った。 標高4000メートルを超えるマウナケアは、ハワイの中で、宇宙に一番近い場所だ。 沈む月と昇る太陽。 終りと始まり。 寒さに震えながらサンライズを待つ。 太陽が昇り、周りが明るくなると、眼下に雲が見える。 ああ、ほんとうに高い場所に立っているのだ、と改めて気づく。 遠くに見える煙は、火山煙だ。 キラウエア・ハレマウマウの火口から、マグマの潜めた息が漏れている。 ペレの住むという、あの場所に行ってみよう。 かつて、すべてを飲み込んだ溶岩は、今、静かに時の経つのを待っている。 時は、あたらしい命を受け入れる。 真っ黒い大地に、赤いオヒアレフア。 靴を脱いで、素足で溶岩の上に立つ。 大地の鼓動を、足裏で感じる。 月は沈み、陽は昇る。 マグマはすべてを焼きつくし終わらせて、あたらしい命を受け入れる。 終わりがあって、始まりが生まれる。 終わらせなければならないものも、あるのだ。 ブログランキングに参加しています ボタンを押して応援してね 人気ブログランキングへ